(株)東芝は25日、BluetoothワイヤレスPCカード『Bluetooth PCカード』とアクセスポイント機器『Bluetooth
ワイヤレスモデムステーション』(Bluetooth PCカードが2枚付属)を発表した。PCカードが2万2000円、アクセスポイントが7万円で、8月下旬に出荷が開始される。
同製品は、先週に開催された“Wireless Japan 2000/IP.net 2000”で参考出品されていたもの。そこでは秋に発売と説明されていたが、夏のうちに登場となる。
Bluetooth PCカード |
Bluetooth ワイヤレスモデムステーション |
両製品は、Bluetooth Spec. 1.00B規格に準拠した製品。PCカードは、標準で1mW(到達距離10m)、最大で100mW(到達距離100m)の送信出力。伝送速度は最大で1Mbps。アクセスポイントも最大で100mWの送信出力で、V.90/K56flex対応のモデムポートとシリアルポートを装備している。両製品には、会議ソフトウェアの『SPANworks』が付属する。
アクセスポイントには2枚のPCカードが付属するが、1枚をアクセスポイントに、もう1枚をノートパソコンに使用する。そのほか、ノートパソコン2台にそれぞれ装着して、使用することも可能。
東芝では、同日発表の新DynaBookを購入すると、モニターに応募できるキャンペーンを7月27日~8月31日の期間、行なう。抽選で100名にBluetooth
ワイヤレスモデムステーションが当たるという。
すでに低価格製品が数多く出揃っているIEEE802.11b準拠の無線LAN製品と比較すると、そちらが11Mbpsなのに対して1Mbpsと速度が遅く、まだ価格面の優位性もない。しかし、Bluetoothはデータ送信時で約3mWと低消費電力(IEEE802.11bは約100mW)なのが特徴で、携帯電話やPDAなどのモバイル製品への搭載が期待されている。
第1号製品が出たということで、Bluetooth製品の発売も今後、はずみがつくだろう。と、同時に価格面でも低価格化が進むことを期待したい。
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