ヤマハ(株)は19日、電子楽器、プロオーディオ機器、パソコンなどを接続するデジタルネットワーク技術“mLAN(エムラン)”の広範な普及を目指し、アダプターボードや技術情報とともに仕様書や特許実施権、ロゴ使用権などを一括して有償供与するライセンスプログラムを9月に開始すると発表した。対象となるのは、電子楽器やプロ・オーディオ機器などの音響関連機器メーカーや、ソフトウェアの開発・販売会社など。初年度で20社の契約を見込んでいる。
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“mLAN”は、業界標準規格“IEEE1394”を採用した音楽のための新しいデジタルネットワーク技術で、音楽演奏や音楽制作環境のシステム接続を容易にし、高機能なシステム構築を可能にするもの。電子楽器、プロオーディオ機器、パソコンなどをIEEE1394ケーブルで接続していくだけでネットワークが構築できるという。コンピューターがなくても接続できるという。ライセンスプログラムの基本形態は以下の3種類。
(1) mLANアダプターボードと技術仕様書、
関連知的財産権の実施権や使用権の一括供与。ライセンシーは製品本体のインターフェース部分を設計すればmLANに対応できる。
(2) mLANアダプターの設計情報と技術仕様書、
関連知的財産権の実施権や使用権の一括供与。これを基にライセンシーが自由に基板設計を行なえる。
(3)
技術仕様書と、知的財産権の実施権や使用権を一括供与。ライセンシーが技術仕様書から対応製品を開発する場合は、この契約のみで行なえる。
契約料金については低額に設定するほか、ランニング支払いのオプションも設定しているという。