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【MACWORLD Expo/NY2000 Vol.1】アップルコンピュータ第3四半期は29%の増収。新型iMacの発表を示唆!!

2000年07月19日 00時00分更新

文● 林 信行

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米国時間月18日、米アップルコンピュータは2000会計年度第3四半期の業績報告を行7なった。発表によれば、同四半期の利益は2億ドルで希薄化後の1株当たりの利益は0.55ドル(前年同期は2億300万ドル)。売り上げは18億2500万ドルで、前年同期比で17%増だった。売上総利益率は29.8%(前年同期は27.4%)だった。

アンダーソン氏、新型iMacを含む新製品の発表を示唆

同社最高財務責任者のフレッド・アンダーソン氏は昨年に比べて減収増益となっている理由を「部品コストの低下」、「(利益率の高い)ハイエンドモデルがよく売れたこと」、「利益率が高いAppleStoreによる直販が伸びたこと」の3つとしている。同四半期、AppleStoreによる売り上げは全体の25%を占めるまでに伸びた。

ちなみにPower MacとPowerBookをあわせたハイエンドモデルの売り上げは全市半期に比べて11%の伸びを、iMacとiBookをあわせたコンシューマー製品の売り上げは全市半期に比べて13%伸びている。

アンダーソン氏によれば、同四半期にアップルが出荷したマックの総数は102万台。その内、特に今期人気が強かったPowerBookが11万3000台を占めた。その他の製品はPower Mac G4が35万1000台、iMacが45万台となっている(iBookは10万6000台という計算になる)。
 
これでiMacは発表以来370万台を売り上げたことになるが、アンダーソン氏は今四半期のiMacの出荷台数が予想を下回っていたことを認めている。同氏はこの件について「現在、発売されているiMacが発表されたのは今から9ヵ月前」、「我々は今後、12ヵ月にわたって次々と新製品を投与していく構えがある」、「明日(MACWORLD EXPO/NEW YORKで行なわれるスティーブ・ジョブズCEOの基調講演の後)には状況は大きく変わるはずだ。きっと多くの人を驚かすことができると思う」と説明し、明日新型iMacを含む新製品の発表があることを示唆した。

四半期に行なった戦略的投資の総額は1500万ドル

同氏はこの他、以下のような内容にも触れた。

・全米にチェーン店を持つ家電量販店、Circuit City(サーキットシティー)にてiMacやiBookなどのコンシューマー製品の販売を開始する

・アップル社がこの四半期に行なった戦略的投資の総額は1500万ドルで、いずれも大きな利益を生み出していること。今後もこうした投資を続けること。さらに12ヵ月以内に他の会社を買収する可能性があることも示した(このうちインターネットプロバイダー、EarthLink絡みの利益は4500万ドル)に及んでいる

・昨年から始まったアップル社による同社株式の買い戻しは現在も継続しており、今四半期は約100万株を1株当たり約48.47ドル(株式分割後の修正価格)で買い戻した

・前年同期と比べ米国での売り上げは16%増、日本では13%増、ヨーロッパは20%、日本以外のアジア諸国では23%増

・アップルの現在の社員総数は10902人(3月は1万0624人)

・Mac OS Xパブリックベーターのリリース時期は「予定通り夏の遅い時期」を予定している

といったことを明らかにした。

アンダーソン氏は同社が第4四半期になって引き続き出荷台数と収益を伸ばし2001会計年度には20%の収益増を目標にしていることも明らかにした。

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