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ロータス、“ロータスフォーラム 2000”を開催――米本社社長兼CEOが基調講演

2000年07月18日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

ロータス(株)は、企業ユーザー向けに同社の最新技術や製品などについて説明する“ロータスフォーラム 2000”を都内ホテルで開催した。

組織内の知識を活用してビジネスのスピードアップを

基調講演は、同フォーラムのために来日したという米ロータス社の社長兼CEOであるAl Zollar(アル・ゾラー)氏が行なった。同氏は、Eビジネスにおける同社のナレッジマネジメント&コラボレイティブ戦略について語った。

基調講演を行なうAl Zollar氏基調講演を行なうAl Zollar氏



「組織の中にある知識やノウハウをいかに活用するかが市場での競争力を身に付ける鍵。ノウハウの活用は世界中の企業テーマとなっている。」

「組織内における社員の学習スピードは、トレーニングの採用やインターネットの利用により改善されている。問題は、世の中の変化のスピードのほうが、組織内の学習スピードを大きく上回っているということ。このギャップは、これまでのオールドエコノミーにおいては世の中のスピードと組織のスピードは同じペースであり、1つの新製品開発に2~3年かかっていたものが、ニューエコノミー時代になり、製品開発ペースが2~3ヵ月と短縮されたために生まれたと考える」

「世の中の変化スピードが組織の変化スピードを上回っているとき、その組織は崩壊する。このギャップ問題はワールドワイドでの課題だが、ロータスとしてはビジネスチャンスととらえ、組織に対して問題を解決するためのリアルタイムソリューションを提供する。“メッセージング&コミュニケーション”、“e-learning”、“ナレッジマネジメント”という3つのソリューション分野でテクノロジーを提供しギャップを埋めていく」

「メッセージング&コミュニケーションツール群は、組織のコミュニケーションを改善するためのもので、ノーツ/ドミノのほか、モバイルノーツでモバイル環境もサポートしている。さらに今後は、リアルタイムコラボレーションツールの『Sametime』、ウェブコラボレーション作成ツール『QuickPlace』を提供する。e-learningツール群は、ビジネスプロセスを集中的に学習できるもの。『Mindspan Solution』、『ラーニングスペース』がこれに当たる。ナレッジマネジメント関連ツールでは、『Raven』という製品を今年後半にリリースする。Ravenは、社員が作成した文書や電子メールの内容、会議レポート等の企業内のあらゆる知識情報を自動的に収集、分析し、個々のユーザーが必要な情報を探しやすいようにできるツールだ」

「ナレッジマネジメントにおいては、社員ミーティングやカンファレンスといった多くの社員が知識を共有できる場“ナレッジアクシデント”を意識して作り、提供することが重要。世の中は変化しており、例えば5年前のPCトレーニングの内容は現在でもそのまま適用できるものではない。ナレッジアクシデントを意図して発生させることが成功の鍵だ」

「IDCの調査発表によると現在組織内で知識の欠乏状態が起こっているという。例えば、組織内で知識が蓄積されていないため、ある部署が別部署ですでにやっている仕事を、知らずに一から始めてしまう組織内での仕事のやり直しや、社員のトレーニング不足、組織内で専門知識を有している人物をすばやく探せない、といった問題がある。IDCによれば、この状況は、フォーチュン500の企業において、2000年で160億ドル(約1兆7278億円)、2003年で300億ドル(約3兆2397億円)の無駄なコストを発生させるという。これは社員1人当たり5000ドルの無駄なコストとなり、企業での深刻なテーマとなっている。テクノロジーを使って組織内の知識を発掘する必要がある。ロータスのテクノロジーを活用することでこれまで以上にノウハウを活用できるだろう」

携帯電話を利用したサービスでは日本がリーダー

続いて、ロータス(株)の代表取締役社長である安田誠氏が壇上に登場し、Zollar氏との掛け合いによるトークセッションが行なわれた。

安田氏「インスタントメッセージングは今、米国で人気だね」
Zollar氏「ティーンエイジャーで人気だが、われわれのインスタントメッセージング製品Sametimeはビジネスでも利用できる。今後のビジネスでは瞬時のコラボレーションが重要になるだろう。特にBtoB分野に組み入れるべきだ」
安田氏「具体的な企業例はある?」
Zollar氏「じゃあ例えば安田さんはどう使ってるの?」
安田氏「数ヵ月前にSametimeをオフィスに導入してスタッフを登録したよ。これで誰が今PCを使っているかすぐ分かるし、『今、会える?』といった短い文章をすぐに送信できる。確かに電話でもメッセージは伝えられるけれど、電話は相手の仕事の邪魔になるからね。相手の邪魔をしないで短いメッセージを送信できるのがいい。これによって新しいコミュニケーション方法が生まれると思う」
Zollar氏「素晴らしい例だ。インスタントミーティングを持つということだね」

安田氏「モバイルについてはどう?」
Zollar氏「米国ではワイヤレス分野は日本ほど進んでいない。日本ではiモードが人気だが、われわれにとっても重要なテクノロジー動向だ。ワイヤレスフォンを使ってシステムにアクセスできることで、組織のスピードアップを図れるだろう。この分野では日本が世界のリーダーだね」

日本企業の多くは世の中の変化のスピードに対応できていない

基調講演の後、別室で行なわれた記者会見は、報道陣からの質問にZollar氏と安田氏が回答する形式で行なわれた。

――Microsoft .NET戦略についてどう思うか
Zollar氏「ロータスとIBMはかなり以前から、インターネットにおけるデバイス/アクセスの多様性について認識しており、ロータスとしても多様なモバイル機器に対応してきた。それをマイクロソフトはこれから行なうという。.NETは2002年には本格展開するだろうが、われわれはすでにその重要性を認識し、事業展開を行なっているので、優位な立場にあるだろう」

――IBMのLinux戦略について
Zollar氏「IBMとロータスは、Linux分野においても他社を大きく引き離している企業体だ。われわれは今後も強力にLinuxを指示していく。ソフトウェアのオープンソース化は、ソフト開発における重要な進化のひとつであり、IBMでは具体的なプロジェクトが現在進行中だが、ロータスとしての具体的なテクノロジープランの発表は現在はない」

――Sametimeのリリース時期は?
安田氏「今後日本でもインスタントメッセージの重要性が認識されていくだろう。『Sametime 2.0』を今年中に出す予定で、それに伴い啓蒙活動と販促活動を行なう。インスタントメッセージ製品のビジネスは日本では始まったばかりだ」

――日本の組織を変えるのは難しいのが現状だが、今後はどのような組織運営が望ましいのか
Zollar氏「残念ながら日本のビジネス事情に精通しているわけではないが、事実として日本企業の多くは新しいテクノロジーの採用や変化のスピードにうまく対応できていない。他国の動きと比べると大きな後れを取っている。現在の日本企業は世界のトレンドを無視できる余裕はないだろう。日本の有名百貨店倒産の件も、トレンドを無視したためそれが自分たちに跳ね返った結果ではないか。だからこそわれわれのテクノジーにより、企業がよりはやく行動を取れるようにしたい。米GE社はSametimeを採用しており、各部署のコミュニケーションの同期化を図っている。今後は日本企業もGEのような努力が必要ではないか」

報道陣の質問に丁寧に答えるZollar氏報道陣の質問に丁寧に答えるZollar氏



ロータスフォーラム 2000は、東京会場では7月18~19日、大阪会場では7月21日に行なわれる。

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