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S3、デジタル携帯プレーヤー『Rio 600』を8月下旬に発売――SDカードやMMCにも対応予定

2000年07月18日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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米S3社は18日、デジタル携帯プレーヤー“Rio(リオ)”シリーズの第3世代の製品『Rio 600』を8月下旬に発売すると発表した。標準で対応するコ―デック方式はMP3とWMA(Windows Media Audio)。32MBのメモリーを内蔵し、専用のメモリーパックや、SDカード、MMC(MultiMediaCard)に対応する専用パックで拡張できる。対応OSはWindows 98/2000およびMac OS 8.6以降。販売は(株)ダイアモンド・マルチメディア・システムズが担当し、価格はオープンプライス(予想実売価格は1万9800円)。

『Rio 600』。フロントパネルのはめ込み式フェイスプレートは取り替え可能で、8月下旬の本体発売時には赤/白/緑の3種類のプレートをオプションで販売する 『Rio 600』。フロントパネルのはめ込み式フェイスプレートは取り替え可能で、8月下旬の本体発売時には赤/白/緑の3種類のプレートをオプションで販売する



イコライザーの設定は高音と低音のレベルを指定して、ノーマルとクラシック、ジャズ、ロックなどの設定が可能
イコライザーの設定は高音と低音のレベルを指定して、ノーマルとクラシック、ジャズ、ロックなどの設定が可能



『Rio 600』は、『Rio PMP 300』、『Rio 500』に続くRioシリーズの第3世代の製品群の1つで、価格を抑え、高校生や大学生をコアターゲットに据えたモデル。同じく第3世代の製品であるハイエンドモデルの『Rio 800』や米ナイキ社のOEM製品『psa[play(プレイ)』について、国内での発売は未定という。

『Rio 600』は、筐体のデザインを一新し、、アルファベットの“B”に似たシルエットの、非対称のデザインを採用した。発売時に標準で対応するコ―デック方式はMP3とWMAのみであるが、本体のファームウェアを書き換えることで他の方式に対応することも可能。今年秋には、AACや米Intertrust社の著作権保護技術“MetaTrust”に対応したプログラムを配布する予定という。操作は本体正面のボタン群で行ない、FMチューナー機能付きのリモコンをオプションで販売する。

パソコンとのインターフェースはUSBで、専用の接続ケーブルを同梱する。32MBメモリーを内蔵し、専用の拡張メモリーパックを本体背面のスロットに装着できる。発売時には32MBの専用メモリーパックをオプションで用意し、その後64MBの専用メモリーパック、SDやMMCカード、マイクロドライブなどに対応した拡張パックを年末までに順次発売する見込み。将来的には、340MBのメモリーを増設できる拡張パックを何らかの形でリリースするという。本体正面に搭載するLCDディスプレーは128×32ドットで、バックライトを搭載し、日本語の表示も可能(漢字の表示に対応するかどうかは未定)。

『Rio Audio Manager ver.3.3』の画面例。出荷版の操作メニューは日本語
『Rio Audio Manager ver.3.3』の画面例。出荷版の操作メニューは日本語



音楽ファイルのエンコード、本体への転送、データベース管理を行なうファイルマネージャーソフトとして、米RioPort.com社製の『Rio Audio Manager ver.3.3』と、『SoundJam MP for Rio』を同梱する。『Rio Audio Manage』はWindows 98/Windows 2000に対応し、MP3/WMAフォーマットでのエンコードが行なえる。一方、『SoundJam MP』はMac OS 8.6以降に対応し、MP3/AIFF/WAV/QuickTimeフォーマットに変換できる。いずれもCDDBに対応し、作成したファイルに音楽CDのデータベースサイトから曲名やミュージシャン情報などをダウンロードして付加することもできる。

電源は単3アルカリ乾電池×1で、約11時間連続再生ができる。本体のサイズは高さ90×幅60×奥行き24mmで、重さは約75g。耳に掛けるタイプのイヤホンを同梱する。

本体とほぼ同時期に発売する予定のオプション製品は、32MBバックパック(1万1000円)、FMチューナー付属リモコン(3900円)、カーステレオカセットアダプター(2500円)、オレンジ/赤/白をセットにしたフェイスプレートパック(3000円)など。

なお、Rioシリーズ第1世代の『Rio PMP 300』は『Rio 600』の出荷を持って、販売を終了する。第2世代の『Rio 500』は、『Rio 800』の国内出荷が決定するまで、継続して販売する予定。

S3社Rio部門マーケティング担当副社長のマイク・リード氏
S3社Rio部門マーケティング担当副社長のマイク・リード氏



記者会見に出席したS3社Rio部門マーケティング担当副社長のマイク・リード(Mike Reed)氏は『Rio 600』の販売目標について、「ワールドワイドで300万台」とした。ダイアモンド・マルチメディア花田友章氏は、「(ワールドワイドの総販売台数のうち)国内ぶんで3割を獲得できれば」とした。

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