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日進ソフトウエア、米Objective Interface SystemsとリアルタイムCORBAの販売/サポートで提携

2000年07月17日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日進ソフトウエア(株)は7月17日、米Objective Interface Systems社(以下、OIS)と、OISの開発したリアルタイムCORBA『ORBexpress』の日本国内における販売代理店契約を締結したと発表、都内で記者発表会を行なった。

発表会場で説明を行なった米Object Interface Systems社のCTOであるBill Beckwith(ビル・ベックウィズ)氏発表会場で説明を行なった米Object Interface Systems社のCTOであるBill Beckwith(ビル・ベックウィズ)氏



『ORBexpress』は、組み込み用途向けのリアルタイムCORBA。CORBAはオブジェクト指向のソフトで、OSやハードウェアに依存しないため、従来より通信や制御分野での組み込み用途向けの要望があったが、これまでのCORBAはコードサイズが800KB~4MBと組み込み向けとしては大きく、データ伝送速度もTCP/IPに比べて大幅に遅いという問題があった。

『ORBexpress』は、CORBA 2.3aに準拠している。コードサイズは100~200KBで、伝送速度も改善されており、通信/制御システムのプロセスコントロール分野に適しているという。

発表会場に登場した米Object Interface Systems社のCTOであるBill Beckwith(ビル・ベックウィズ)氏は、「通信、制御分野において、リアルタイムCORBAで異なるプロトコルを互換させようという動きが出ていてる。米国では、航空管制やワイヤレス通信、レーダー、核融合関連システムなどで利用されている」と語った。また、販売代理店に日進ソフトウエアを選んだ理由は、「日進ソフトウエアは、組込み型リアルタイムOSの事業経験が10年以上あり、社全体でカスタマーサポートに力を入れているから」としている。

日進ソフトウエアは、通信や制御分野など、信頼性とリアルタイム性が必要なマーケット向けに、ORBexpressの販売を行なうとしている。今回の販売代理店契約では、販売地域に日本のほか韓国も含まれており、日進ソフトウエアはアジア全体への事業展開も視野に入れているという。

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