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【Wireless Japan 2000/IP.net 2000 Vol.6】――ワイヤレスLANの次はワイヤレスウェブサーバー?

2000年07月17日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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有明の東京ビッグサイトで開催中の“Wireless Japan 2000/IP.net 2000”では、名前の通り“ワイヤレス”に特化した製品が多く展示されていたが、それらはおよそ、携帯電話関連と無線LAN製品の2つに分類できる。携帯電話関連は別記事に譲り、ここでは無線ネットワーク製品に注目する。

ワイヤレスネットワーク製品ということで、赤外線関連の展示もあるのではと思ったが、記者は見つけることができなかった。一方で、別記事に書いたようにBluetoothはあちこちでデモをみることができた。そのBluetoothと同じくらい展示が多かったのが、2.4GHz帯域を使ったIEEE802.11b規格の無線LAN製品だ。

(株)アドテックのIEEE802.11b準拠の無線LAN製品『ADLINK330AP』(左)と『ADLINK330C』(右)。ADLINK330APは有線LANとのブリッジ製品で、10BASE-Tと100BASE-TXの2つのネットワークインターフェースを備える。無線LANチップには米インターシル社の“PRISM2”を搭載。このチップは、同様のチップを提供している米ルーセントテクノロジー社のものと比べ、WEPを使った暗号化時の速度低下が少ないという
(株)アドテックのIEEE802.11b準拠の無線LAN製品『ADLINK330AP』(左)と『ADLINK330C』(右)。ADLINK330APは有線LANとのブリッジ製品で、10BASE-Tと100BASE-TXの2つのネットワークインターフェースを備える。無線LANチップには米インターシル社の“PRISM2”を搭載。このチップは、同様のチップを提供している米ルーセントテクノロジー社のものと比べ、WEPを使った暗号化時の速度低下が少ないという



(株)メルコのブースに展示されていた、同社の無線LAN製品シリーズ“Air Station”の新製品、ISDNダイヤルアップルーター機能を備えた『WLAR-128』。4ポートの10BASE-T/100BASE-TXハブ機能を備えている。定価は4万5000円だが、無線LANPCカード1枚とセットにした『WLS-128S』なら4万9800円とお得だ
(株)メルコのブースに展示されていた、同社の無線LAN製品シリーズ“Air Station”の新製品、ISDNダイヤルアップルーター機能を備えた『WLAR-128』。4ポートの10BASE-T/100BASE-TXハブ機能を備えている。定価は4万5000円だが、無線LANPCカード1枚とセットにした『WLS-128S』なら4万9800円とお得だ



インテル(株)が展示していた、IEEE802.11b準拠の無線LAN『Intel PRO/Wireless 2011LAN』。米国では発表済みだが、日本でも年内には投入予定としている
インテル(株)が展示していた、IEEE802.11b準拠の無線LAN『Intel PRO/Wireless 2011LAN』。米国では発表済みだが、日本でも年内には投入予定としている



無線LAN製品のほとんどは、IEEE802.11b製品だったが、それはあくまでビジネスユーザーをターゲットにしたからで、ホームユーザーにはBluetoothなど別のアプローチを考えている企業も多いようだ。また、端末に無線で接続するのではなく、サーバーへの接続を無線で行なうという、ユニークな展示もみられた。

同じインテル製品ながら、こちらは家庭向けの『Intel AnyPoint Wireless Home Network』。IEEE802.11bと同じく2.4GHz帯域を利用するが、こちらのデータ転送速度は現在1.6Mbps。こちらも年内に日本でも発表の予定という
同じインテル製品ながら、こちらは家庭向けの『Intel AnyPoint Wireless Home Network』。IEEE802.11bと同じく2.4GHz帯域を利用するが、こちらのデータ転送速度は現在1.6Mbps。こちらも年内に日本でも発表の予定という



無線とは離れるが、インテルブースで展示されていた、StrongARM1100(インテルの携帯端末向けプロセッサー)上で動く、ジャストシステム(株)の『組込型ATOK』。Windows CE向けのものよりもさらに省メモリーで動作する。動作に必要な1MBのメモリーのうち、900KBが辞書で、ATOKのプログラム本体は100KBほどだという。また、携帯端末向けに、話し言葉の変換にチューンしてあるとのこと
無線とは離れるが、インテルブースで展示されていた、StrongARM1100(インテルの携帯端末向けプロセッサー)上で動く、ジャストシステム(株)の『組込型ATOK』。Windows CE向けのものよりもさらに省メモリーで動作する。動作に必要な1MBのメモリーのうち、900KBが辞書で、ATOKのプログラム本体は100KBほどだという。また、携帯端末向けに、話し言葉の変換にチューンしてあるとのこと



会場にジープを持ち込んでコンセプトの説明を行なっていたのは、セルポートシステムズ(株)。車でインターネットが利用できるなんて当たり前とばかりに、同社は車1台1台にウェブサーバーを設置してワイヤレスでインターネットに接続。外部からこの車のガソリンの残量状況をはじめとした情報にアクセスさせることで、多様なサービスを受けられるようにするというもの。同社ではカスタマイズド・インターネット・ビークル(CIV)と呼んでいる
会場にジープを持ち込んでコンセプトの説明を行なっていたのは、セルポートシステムズ(株)。車でインターネットが利用できるなんて当たり前とばかりに、同社は車1台1台にウェブサーバーを設置してワイヤレスでインターネットに接続。外部からこの車のガソリンの残量状況をはじめとした情報にアクセスさせることで、多様なサービスを受けられるようにするというもの。同社ではカスタマイズド・インターネット・ビークル(CIV)と呼んでいる

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