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最新記録メディアとデータ分析ツールのイベント、ストレージEXPOとデータウェアハウスEXPOが開催中

2000年07月13日 00時00分更新

文● 浅野純也

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12日から14日までの3日間、東京有明の東京ビッグサイトで“データストレージEXPO”と“データウェアハウスEXPO”が開催されている。前者はさまざまなディスクやテープを始めとする記憶媒体とその管理ソフトなどの製品に関する展示会で、今年で2回目。110社が出展した。後者は企業向けにさまざまなデータ処理を行なうミドルウェアに関する展示会で、今年で5回目。96社が出展した。

単体ストレージメディアから、SANによる巨大ディスクアレイまで

ストレージEXPOにはパソコンでもおなじみのMOやzip、CD-R、CD-RWなどのリムーバブル光ディスクのほか、DATや8ミリ、DLTやAITなどの磁気テープ、そしてRAIDシステムやファイバーチャネル、SANなどのアーキテクチャ関連の展示も行なわれた。

日本ビクターのDVD-RAMチェンジャー。600枚収納。両面ディスクにも対応する
日本ビクターのDVD-RAMチェンジャー。600枚収納。両面ディスクにも対応する



パイオニアは汎用のDVD-Rドライブを参考出展した
パイオニアは汎用のDVD-Rドライブを参考出展した



富士通が開発したパスワードで読み出しをロックすることができる『Secure MO』。
富士通が開発したパスワードで読み出しをロックすることができる『Secure MO』。



IEEE1394を装備したHDD内蔵のDVレコーダー。パソコンと接続してノンリニア編集を行なう。アドテックスの製品
IEEE1394を装備したHDD内蔵のDVレコーダー。パソコンと接続してノンリニア編集を行なう。アドテックスの製品



特に巨大なストレージをネットワーク上の一機器として接続、あたかもローカルにあるかのように利用できるSAN(Strage Area Network)はアウトソーシングや広域ネットワークの普及もあって各社が力を入れている分野だ。SAN対応の数千から数万GBという巨大なディスクアレイ製品も展示されていた。

SANのデモはコンパックや日立など多くのメーカーが行なっていた
SANのデモはコンパックや日立など多くのメーカーが行なっていた



“Super DLT”仕様の最新テープメディアなども展示

また、テープメディアでは、現行のDLTを改良した“Super DLT”仕様のドライブやテープ、HPが開発中の『Ultrium』などが展示された。Super DLTはは容量110GB、転送速度毎秒11MB、Ultriumは第1世代の製品が同じく200GB、毎秒40MBというスペックで登場するという。このほかDVD-RAMやDVD-R対応の製品も目立っていた。

もっとも利用されているテープメディアのひとつであるDLTを改良したSuperDLT
もっとも利用されているテープメディアのひとつであるDLTを改良したSuperDLT



LTO(Linear Tape-Open)技術を使った新しいテープメディア『Ultrium』。HPなどが展示した
LTO(Linear Tape-Open)技術を使った新しいテープメディア『Ultrium』。HPなどが展示した



データウェアハウス用アプリケーションと高性能サーバー

データウェアハウスとは、企業が持つ各種データをさまざまな方法で分析・処理・加工するためのミドルウェア的なアプリケーション群のこと。より高効率を実現したり新しいビジネスに活かしたりするのが目的だ。

もっとも単純な例を挙げると、たとえば特定の商品を販売したいときに、対象となる年齢層と性別、地域など条件を限定して顧客データを検索するときに使うソフトウェアもこのカテゴリーに入る。ちなみに“ウェアハウス”とは“倉庫”を意味しており、データを自在に出し入れして活用するところからこの名称になっている。また複数のデータをさまざまな方法で分析することで隠れたパターンや法則を発見することを“データマイニング”と呼び、ひんぱんに使われている。データウェアハウスは、企業が導入し始めているSCM(Supply Chain Management)やERP(Enterprise Resource Planning)、CTI(Computer Telephony Integration)などのシステムともリンクして活用されるケースが増えている。

会場ではさまざまなアプリケーションのほかに、データウェアハウス専用のハイパフォーマンスサーバーが展示されていた。

コンパックのデータウェアハウス用ノンストップサーバー・『Himalaya』。多重化されたアーキテクチャによる“絶対止まらない”が売りの高性能サーバー
コンパックのデータウェアハウス用ノンストップサーバー・『Himalaya』。多重化されたアーキテクチャによる“絶対止まらない”が売りの高性能サーバー

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