マイクロソフト(株)は、『Microsoft Windows Powered Pocket PC 日本語版』(以下Pocket
PC)を発表した。Pocket PCは、Windows CEをベースに開発された携帯情報端末(PDA)で、従来は“Palm-size
PC”と呼ばれていた。Pocket PCでは、コアとなるOS部分がWindows CE 3.0にバージョンアップしたほか、付属のアプリケーション、ユーザーインターフェイスにも大幅な改良が加えられている。カシオ計算機(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)が対応製品の発売を予定。出荷開始は9月を予定している。
記者発表の会場でお披露目されたカシオ計算機のコンシューマーモデル |
Pocket PCは、共通化されたOSのプラットフォーム、ハードウェアの拡張性というPalm-size
PCのコンセプトの延長線上に、PDAに適したUIの提供、シンプルなPIMのインターフェイス、高度な通信機能など6つの目標を掲げた。スタートボタンやメニューのレイアウトなどのGUIを根本的に見なおしたほか、Internet
Explorer相当のウェブブラウザー、Excel/WordといったOfficeアプリケーション、Windows
Media Playerなどのマルチメディア機能を追加し、パーソナル/ビジネスの両面で使えるデバイスを目指した。電子ブックビューアーなど米国版で搭載されていた一部のアプリケーションは搭載されないが、インターネットを利用した地図参照など日本独自のサービスも提供される予定。
対応デバイスとしては、カシオ計算機がSDカード/MMCスロットを搭載したコンシューマーモデル(米国名:EM-500)とバーティカル市場を意識したカスタムモデル、日本HPがコンシューマー向けの1モデル(同Jornada
548)を発売する。価格等は未定。