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日本IBM、企業向けノート/デスクトップに新ラインナップを追加

2000年07月12日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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日本アイ・ビー・エム(株)は、同社の企業向けPCのラインナップに、A4オールインワンノートの『ThinkPad 130』、815Eを採用したデスクトップPCの『NetVista A40p』、省スペース一体型の『NetVista X40』の3シリーズを追加した。発売は7月19日で、価格はThinkPad 130シリーズが17万9000円から、NetVista A40pが18万円から、NetVista X40が22万8000円。

20万円前後で買える企業向けオールインワンノート『ThinkPad 130』シリーズ

企業向けのローエンドA4オールインワンノートとして新たに追加された『ThinkPad 130』シリーズ
企業向けのローエンドA4オールインワンノートとして新たに追加された『ThinkPad 130』シリーズ



ThinkPad 130は、同社の企業向けオールインワンノートのローエンドとして新たに設定されたラインアップ。モバイルCeleron-550MHzを搭載した上位モデル(1171-374と1171-375)と同500MHzを搭載した下位モデル(1171-334と1171-335)があり、それぞれにWindows 98 Second EditionモデルとWindows 2000モデルを用意する。

上位/下位モデルのCPU以外の相違点はHDD容量とディスプレーサイズで、上位モデルは12GBのHDDと1024×768ドット/フルカラー表示に対応した13.3インチのTFT液晶、下位モデルは6GBのHDDと800×600ドット/フルカラー表示に対応した12.1インチのTFT液晶を採用している。

それ以外の仕様は共通で、標準64MB(最大192MB)のメモリー、米Silicon Motion社(SMI)製のビデオチップ“LynxEM4+”(ビデオメモリー4MB)、440MXチップセットなどを搭載。外部端子としてパラレル/シリアル/外部CRT/サウンド/USB×2、通信機能として10BASE-T/100BASE-TXに対応したLANポートとV.90方式に対応した56kbpsモデムを装備している。

サイズと重量は、上位モデルが幅313×奥行き252×高さ35.4mm/2.75kg、下位モデルが幅313×奥行き252×高さ36.6mm/2.73kg。PCカードスロットがTypeI/II/III×1となっている点など、すでに発売されているコンシューマー向けオールインワンノート『ThinkPad i Series 1200』と共通する部分が多いが、企業向けということでUSB接続のフロッピーディスクドライブを同梱している。

価格はWindows 98SE搭載の下位モデル1171-334が17万9000円、Windows 2000搭載の下位モデル1171-335が18万9000円、Windows 98SE搭載の上位モデル1171-334が19万9000円、Windows 2000搭載の上位モデル1171-335が20万9000円など。

i815E搭載の企業用デスクトップ『NetVista A40p』

Intel 815Eを搭載した日本IBMの企業向けデスクトップ『NetVista A40p』
Intel 815Eを搭載した日本IBMの企業向けデスクトップ『NetVista A40p』



NetVista A40pは、PC 300PLの後継に位置付けられる製品で、“NetVista”は“IBM PC”に続く、同社の企業向けデスクトップPCの共通したブランドネームになる。A40pの“A”はデスクトップPC、40はスタンダードなスペックを備えた製品の意。今後、上位/下位の製品を投入する際にはこの数字を増減する。同シリーズでは、すでに省スペース型デスクトップ(NetVista A40)が販売されているほか、今回、省スペース一体型(アルファベットは“X”)の『NetVista X40』も合わせて発表された。

CPUとHDD容量の違いにより3モデルが用意され、CPUはハイエンドの6579-PCJ/PDJがPentiumIII-866MHz、ミドルレンジの6579-NAJ/NBJが同800MHz、ローエンドの6579-LDJ/LEJが同733MHzを搭載。HDD容量は上位2モデルが30GB(UltraATA/66対応、7200回転)、ローエンドモデルが20GB(UltraATA/66対応、5400回転)となっている。

それ以外の仕様は共通で、チップセットは米インテルが6月19日に発表したIntel 815E。標準128MB(最大512MB)のメモリー、最大48倍速のCD-ROMドライブ、Sound Blaster Pro互換のサウンド機能、10BASE-T/100BASE-TXに対応したLAN機能などを搭載。グラフィックス表示にはi815E内蔵のグラフィクス機能ではなく、米エヌヴィディア社の『RivaTNT2 M64』を使用する。OSはWindows 98またはWindows 2000。

なお、同社では、クライアントPCの設定情報(スタートメニューやデスクトップの内容、IPの設定など)をサーバーに吸い上げる『System Migration Assistant 2.1』、吸い上げた設定情報をサーバー上でイメージ化する『Software Delivery Assistant 2.1』、サーバー内のイメージ情報をWake on LANで、新しいクライアントPCに自動的に設定しなおす『LANClient Control Manager 2.5.1』といったソフトを通じて簡単にシステムの移行が行なえることを強調したいとしている。

価格はWindows 2000を搭載したハイエンドモデルの6579-PDJが24万5000円、Windows 98を搭載したローエンドモデルの6579-LDJが18万円など。

企業向け省スペース一体型デスクトップの『NetVista X40』
企業向け省スペース一体型デスクトップの『NetVista X40』



NetVista X40に関しては、すでに4月の発表会で2000年後半のリリースがアナウンス済みだが、予定通り発売されることになった。

主な仕様は、CPUがPentiumIII-667MHz、チップセットがSiS 630、メモリーが標準64MB(最大256MB)、HDD容量が20GB(UltraATA/66対応、7200回転)、15インチTFT液晶、最大24倍速のCD-ROMドライブ、Sound Blaster Pro互換のサウンド機能、10BASE-T/100BASE-TX対応のLAN機能など。ビデオ機能はチップセット内蔵で、最大1024×768ドット/フルカラー表示が可能。OSはWindows 98。

サイズは幅413×奥行き261×高さ414mmで、重量は10kg。価格は28万8000円。出荷は7月下旬を予定。

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