日本ヒューレット・パッカード(株)は12日、ソフトウェアベースのネットワーク管理システム“HP
OpenView”を機能拡張し、インターネットビジネスを行なう企業向けの“HP
OpenView VantagePoint”ブランドを発表、同時に1弾としてWindows NT/2000に対応した『HP
OpenView VantagePoint for Windows』を発表した。価格は600万円で、販売開始は10月1日、出荷は12月1日に開始するとしている。
米ヒューレット・パッカード社、OpenViewソフトウェアビジネスユニット ゼネラルマネージャーのパティー・アザレロ(Patty Azzarello)氏 |
従来のHP OpenViewでは、ネットワーク上のトラフィック状況を示す数値を中心としたデータを管理者に提供する、というアプローチを取ってきた。それに対し、VantagePointでは、Eビジネスを行なっているシステムの管理者向けに、ある障害が起きた場合に、その障害が提供中のどのサービスに影響を与えるかを通知する。このように単なる数値データでない、ビジネスサービスを中心とした情報を提供できることが特長としている。
日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ事業統括ソフトウェア部 OpenViewマーケティングの長谷川淳治氏 |
『HP OpenView VantagePoint for Windows』の管理コンソール画面 |
また今までOpenViewを使った管理システムを構築するには、管理用コンソールおよびデータベースサーバーとして、同社のHP-UXまたは、サン・マイクロシステムズ(株)のSolarisを搭載したマシンが必要だった。本日発表されたOpenView
VantagePoint for Windowsでは、Windows NT4.0とWindows 2000搭載機を利用して管理できるようになった。
日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ事業統括ソフトウェア部
OpenViewマーケティングの長谷川淳治氏によると、OpenView VantagePoint for
Windowsは、販売開始後1年間で500本の販売を目標としている。販売対象としては、「インターネットビジネスを行なっている大手企業」を挙げた。なお、中小規模企業向けには、『HP
OpenView Express』ファミリーが1月に発表されているほか、サービスプロバイダーを対象とした、『HP
OpenView for Service Provider』ファミリーを、近日中に発表する予定としている。