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日本HP、ネットワーク管理システムのWindows版を発表――ネットビジネスを実践する企業向けの機能を搭載

2000年07月12日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本ヒューレット・パッカード(株)は12日、ソフトウェアベースのネットワーク管理システム“HP OpenView”を機能拡張し、インターネットビジネスを行なう企業向けの“HP OpenView VantagePoint”ブランドを発表、同時に1弾としてWindows NT/2000に対応した『HP OpenView VantagePoint for Windows』を発表した。価格は600万円で、販売開始は10月1日、出荷は12月1日に開始するとしている。

米ヒューレット・パッカード社、OpenViewソフトウェアビジネスユニット ゼネラルマネージャーのパティー・アザレロ(Patty Azzarello)氏
米ヒューレット・パッカード社、OpenViewソフトウェアビジネスユニット ゼネラルマネージャーのパティー・アザレロ(Patty Azzarello)氏



従来のHP OpenViewでは、ネットワーク上のトラフィック状況を示す数値を中心としたデータを管理者に提供する、というアプローチを取ってきた。それに対し、VantagePointでは、Eビジネスを行なっているシステムの管理者向けに、ある障害が起きた場合に、その障害が提供中のどのサービスに影響を与えるかを通知する。このように単なる数値データでない、ビジネスサービスを中心とした情報を提供できることが特長としている。

日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ事業統括ソフトウェア部 OpenViewマーケティングの長谷川淳治氏
日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ事業統括ソフトウェア部 OpenViewマーケティングの長谷川淳治氏



『HP OpenView VantagePoint for Windows』の管理コンソール画面
『HP OpenView VantagePoint for Windows』の管理コンソール画面



また今までOpenViewを使った管理システムを構築するには、管理用コンソールおよびデータベースサーバーとして、同社のHP-UXまたは、サン・マイクロシステムズ(株)のSolarisを搭載したマシンが必要だった。本日発表されたOpenView VantagePoint for Windowsでは、Windows NT4.0とWindows 2000搭載機を利用して管理できるようになった。

日本ヒューレット・パッカード、エンタープライズ事業統括ソフトウェア部 OpenViewマーケティングの長谷川淳治氏によると、OpenView VantagePoint for Windowsは、販売開始後1年間で500本の販売を目標としている。販売対象としては、「インターネットビジネスを行なっている大手企業」を挙げた。なお、中小規模企業向けには、『HP OpenView Express』ファミリーが1月に発表されているほか、サービスプロバイダーを対象とした、『HP OpenView for Service Provider』ファミリーを、近日中に発表する予定としている。

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