RSAセキュリティ(株)は11日、WTLS(Wireless Transport Layer Security)プロトコルに対応した暗号化ツールキット『RSA
BSAFE WTLS-C』の出荷を同日開始すると発表した。
同製品は、携帯電話などのワイヤレス機器から、インターネット上のサービスを利用するためのプロトコルであるWAP(Wireless
Application Protocol)に対応したソフトやハードを開発するときに、暗号化通信や認証などのセキュリティー機能を組み込むための暗号化ライブラリー。3つ以上の素数を並列処理して演算負荷を小さくしながらも高パフォーマンスが得られるという暗号技術“Multiprimeテクノロジー”を採用する。同テクノロジーはRSA署名処理をアセンブラコードで最適化しており、インターネット上でのクライアント認証を俊敏に行なうことが可能という。準拠する標準規格は、WTLS
v1.1 クラス1-3とANSI X.509 v.3。サポートするプラットフォームは、Windows
95/98/NT/2000、Solaris、HP-UX、Linux、Windows CE、Parlm OSなど。
価格は、ソフト製品へ組み込む場合のOEMライセンス料が500万円からで、ハード製品へ組み込む場合は、対象製品に応じて定められた価格が適用される。社内アプリケーションに組み込む場合のエンタープライズ価格やソースコードによるライセンス販売も用意されている。
WTLSとは、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)といった通信プロトコル規格をベースにWAP
Forumで標準化されたワイヤレス通信向けセキュリティープロトコル。