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東芝と米マイクロソフト、eBook端末用の液晶ディスプレーの共同開発で合意

2000年07月11日 00時00分更新

文● 編集部

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(株)東芝と米マイクロソフト社は10日、eBook(電子書籍)端末用の液晶ディスプレーを共同開発することで合意したと発表した。この合意に従い、両社は共同で基本仕様を策定し、年内の製品化に向けて作業を進めていくという。

発表されたeBook端末用カラー液晶ディスプレーは、東芝の“低温ポリシリコン液晶技術”を利用するもので、マイクロソフト社の“クリアタイプ技術”と組み合わせて使用する。これをeBook端末の表示装置に用いることで、インターネットで配信され、eBook端末に蓄積された電子書籍の内容を、従来の印刷物のように読み易く滑らかな文字で表示できるという。両社が共同策定する基本仕様は、表示方式に低温ポリシリコンTFT方式を採用し、表示サイズが7.7インチの縦型、表示解像度が640ドット×960ドット、ドットピッチが0.1695mm。表示方式に採用された低温ポリシリコン液晶は、画面制御回路をシリコン多結晶の基板上に形成できるため、従来のアモルファス液晶に比較すると、部品点数を2.5分の1に、接続ピン数を20分の1に削減できるという。東芝は、この低温ポリシリコン液晶の量産化に成功しており、現在、月産3万枚(基板サイズ400×600mm)規模で製造。2001年4月には、月産2万5000枚(基板サイズ550×670mm)の製造ラインを、新たに稼動させるとしている。

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