クロス・ヘッド(株)は7月6日、ブックマークを利用した検索コミュニケーションツール『NetScooter』(ネットスクーター)、およびウェブページ自動閲覧ツール『Tourum』(ツーラム)を発表、本日都内で記者発表会を行なった。
ウェブ上でブックマークを利用できる『NetScooter』
NetScooterは、ウェブブラウジング用のブックマークをウェブページ上で作成/編集し利用できる“オンラインブックマーク”機能と、さまざまなユーザーが作成したオンラインブックマークのデータを利用して、サイトの検索やサイトの人気ランキングなどを確認できる“コミュニティベースサーチ”機能を搭載する。 |
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| “オンラインブックマーク”画面 |
オンラインブックマークは、例えば『Internet Explorer』の“お気に入り”を作成する場合と同様に、ユーザー専用のオンラインブックマークウェブページに、ユーザーが好きなサイトを登録していく。登録したサイトは“フォルダ”で分類することも可能。このオンラインブックマークにより、どのマシンからでも自分のブックマークを利用できる。
ユーザーがオンラインブックマークに登録したサイトやフォルダは、他人に“公開する/しない”といった設定が可能で、“公開する”と設定すると、他のユーザーもそのオンラインブックマークを参照できるようになる。ブックマークの編集機能として、リンク切れやリンク先変更などを自動検知できる“リンクチェッカー”を搭載する。
コミュニティベースサーチ機能は、それぞれのユーザーがオンラインブックマークに登録したサイト情報をもとに、キーワード検索を行なえる。また、あるサイトがほかのどのようなサイトといっしょにどんな内容のフォルダに分類されているかという情報を計算し、指定したサイトと関連性の高いサイトやフォルダを検索できる“ノード検索”も用意されている。そのほか、ヒット数やブックマークに登録された数などからランキングを作成できる。
同社は、ISPが運営するポータルサイトやコミュニティーサイトへOEM提供し、同社自体はNetScooterを利用したサービスは行なわない。OEM先サイトでは、NetScooterを利用したサービスを、それぞれの独自ブランドサービスとして展開するという。各OEM先のNetScooterを利用したサービスは8月下旬から順次開始される。
ウェブページを紙芝居形式で表示できる『Tourum』
Tourumは、複数のウェブページを連続して自動的に閲覧できるシステム。専用ウェブサイト“Tourum.com”上で、さまざまなウェブページを順番に登録して“Tour”を作成できる。作成したTourはTourum.comに保存され、他のユーザーが任意のTourを選択すると、再生用のコントロールパネルとウェブページ表示用ウインドーが開き、Tourに登録されたウェブページが順番に表示される仕組みとなっている。ウェブページ画面は自動的に切り替わるが、コントロールパネルを利用して一時停止やスキップなどが可能。 | “Tour”作成画面 |
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Tour作成者は、ウェブページを表示する順番や表示切り替え時間を設定できるほか、それぞれのウェブページに対してコメントを追加できる。コメントはコントロールパネルに表示される。
同社は専用ウェブサイトのTourum.comを8月下旬にオープンする。Tourum.comは誰でも利用が可能。また同社は、企業向けに、Tourでのウェブページの画面切り替えの際に企業広告を表示し、広告料の一部を作成者にキャッシュバックするビジネスモデルや、企業の専用サイトをTourで紹介するビジネスモデルを用意しており、旅客サービス会社が採用を予定しているという。
発表会場の席上で、同社代表取締役社長の黒坪則之氏は、「ウェブサイト数の急激な増加により、従来のキーワード検索では、直接関係のないサイトまで数多く検索結果に表示してしまい、必要な情報の検索が困難になっている。NetScooterは個人に合った情報ナビゲーションツールとして、ユーザーが知りたい情報を的確に表示できる」
「また、Tourumは、TVやビデオ感覚でインターネットを楽しむためのもの。ユーザーが何もしなくても自動的にウェブページを次々と表示できる。作成者の意図や好みによってウェブページが選択されているため、閲覧する側が思いもよらないウェブページが表示されるだろう」と語った。同社は、初年度売上目標を、NetScooterが2億円、Tourumが2億3000万円としている。
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| 同社代表取締役社長の黒坪則之氏 |
