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IDC Japan、1999年の国内サーバーOSおよびRDBMS市場の出荷実績を発表――サーバーOS市場はLinuxが対前年比666.3%増

2000年07月05日 00時00分更新

文● 編集部

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インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は7月4日、1999年における日本国内サーバーOSとRDBMS市場の各ライセンスの出荷本数実績を発表した。それによると、サーバーOSは41万9339本で、対前年比32.1%の増加、Windows NTプラットフォームでのRDBMSは14万1640本で、対前年比33.3%の増加だった。景気の影響で1998年に先送りしたシステム投資や、Y2K対策によって需要が押し上げられたのが要因であり、特殊なケースと見ている。しかし、企業による既存情報システムの再構築と新規IT投資意欲は高いため、同社では、2004年までにおける年間平均成長率をサーバーOS市場では16.4%の増加、Windows NTプラットフォームのRDBMS市場では15%の増加と予測し、引き続き堅調な伸びを示していくとしている。

サーバーOS出荷本数シェア 1999年/1998年
  1999年
(本)
シェア
(%)
1998年
(本)
シェア
(%)
のび率
Windows NT 34万1061 81.3 25万7691 81.1 32.4
UNIX 4万2500 10.1 3万7500 11.8 13.3
Linux 1万6858 4.1 2200 0.7 666.3
その他 1万8980 4.5 2万200 6.4 -6.0
合計 41万9399 100 31万7591 100 32.1


 

国内Windows NT プラットフォームRDBMS出荷本数ベンダーシェア 1999年/1998年
ベンダー 1999年 シェア
(%)
1998年 シェア
(%)
のび率
マイクロソフト(株) 7万1298 50.3 5万21 47.1 42.5
日本オラクル(株) 6万850 43 4万8829 46 24.6
日本アイ・ビー・エム(株) 2503 1.8 1271 1.2 96.9
富士通(株) 2406 1.7 1775 1.7 35.6
(株)日立製作所 1409 1 1107 1 27.3
インフォミックス(株) 1121 0.8 1358 1.3 -17.4
サイベース(株) 947 0.7 1156 1.1 -18.1
その他 1107 0.8 749 0.7 47.8
合計 14万1640 100.0 10万6265 100.0 33.3


1999年のサーバーOS市場については、Windows NTが出荷本数が34万1061本で、シェアは81.3%であった。Linuxは1万6858本で、シェアは4%であるが、前年からの伸び率は驚異的な666.3%の増加を示している。同社ではこの急成長の主な理由を、Linuxパッケージや動作確認されたハードウェアの入手が容易になったこと、無償Linuxユーザーが優勝Linuxへ移行したこと、Unixの導入が困難なユーザーがLinuxを導入しはじめたことの3点を挙げている。Linuxは年間平均成長率44.8%で増加し、2004年にはWindows NT/2000プラットフォームに次ぐ12%のシェアを獲得すると予測している。


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Windows NTプラットフォームのRDBMS市場ではマイクロソフト(株)が過半数を超す50.3%のシェアを占めたという。Linuxプラットフォームは全体の2.7%のシェアであるが、今後は年間平均成長率58.3%増で成長しつづけ、2002年にはUNIXのRDBMSの出荷本数を追い抜き、さらに2004年にはWindows NT/2000プラットフォームに次ぐ12.4%のシェアになると予測している。


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