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レッドハットが、『Vine Linux』の次期バージョンから販売とサポートを行なうと発表

2000年07月04日 00時00分更新

文● 編集部

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レッドハット(株)の7月4日の発表によると、日本語Linuxディストリビューション『Vine Linux』を開発する“Project Vine”は同日、レッドハット(株)との協力体制を強化するとともに、同ソフトの次期バージョン以降の販売元を(株)技術評論社からレッドハットへ変更すると発表した。

『Vine Linux』は、個人ユーザーの利用を想定して、技術評論社の協力の基に商品パッケージの店頭販売および個人サポートを行なっていたが、想定していた以上に企業ユーザーの利用が増えたため、販売体制の見直しを図ったもの。Vine Linuxの次期バージョン2.1から販売およびサポートをレッドハットを通じて行なう。これにより、『Red Hat Linux』と同等のサポートを提供できるとしている。

なお、現行バージョンの『Vine Linux 2.0』に関しては、これまでどおり技術評論社を通じて販売される。同バージョンのサポートは、販売から1年間は同社でも受け付けるが、その後はレッドハットが引き継ぐ。

レッドハットは同日、『Red Hat Linux 6.2J』のアップグレード版『Red Hat Linux 6.2J 改訂版』を21日に発売すると発表した。改訂版は、これまでと同様、コストパフォーマンス重視のスタンダード版、商用アプリケーションが付属するワークステーション向けデラックス版、Eビジネスにも対応可能な拡張性を持つ高セキュリティーウェブサーバーが付属するプロフェッショナル版の3種類のパッケージで販売する。動作環境は従来版と変わらない。価格も変更なしで、スタンダード版が3980円、デラックス版が1万2800円、プロフェッショナル版は2万9800円となっている。

今回の改定では、カーネルやライブラリーなどOSの基本的な部分の調整とバグフィックスを行なったほか、最近発見されたセキュリティーホールの修正を行なったという。また、日本語版同ソフトが日本オラクル(株)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)、『Oracle8i』の対応OSとして正式に認定されたことを受け、Oracle8/8iをインストールするためのパッケージおよびドキュメントを収録した。ほかに、“Project Vine”と国内のオープンソースプログラマーの協力により日本語環境を改良し、パッケージに日本語対応アプリケーションを加えた。デラックス版とプロフェッショナル版には韓国のHancom Linux社製のワープロソフト『HancomWord』をバンドルした。

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