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XMLコンソーシアムが正式発足――既存団体やIT企業20社が参加

2000年07月03日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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XMLの普及啓蒙活動を行なう非営利団体“XMLコンソーシアム”が7月3日に正式に発足、本日都内で記者発表会が行なわれた。

XMLコンソーシアムは、XMLをビジネスで利用する企業による非営利団体。一般企業へのXMLの普及啓蒙活動を中心に、ウェブサイトやセミナーによるXMLの国内外の最新技術情報の提供、XML関連製品の開発/販売の普及啓蒙活動、XML関連製品の流通機構の構築、家電業界や音楽業界など今後XMLを必要とする他業界団体との連携協力などを行なう。また、OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)やW3C(World Wide Web Consortium)等の海外のXML関連団体との窓口としても活動するという。

XMLコンソーシアムについて説明を行なった富士ソフトABC(株)の松倉取締役副社長XMLコンソーシアムについて説明を行なった富士ソフトABC(株)の松倉取締役副社長



XMLコンソーシアムは、既存の団体である“Javaコンソーシアム XML部会”、本日XMLコンソーシアムに合わせて発足した非営利団体“XML Japan.org”、(社)日本経営協会の3団体の活動を基盤に、業界内の企業20社の賛同を得て正式発足した。Javaコンソーシアム XML部会はJavaコンソーシアムの1部会で、ワーキンググループを設置しXMLの普及活動を行なっている。XML Japan.orgは、XMLコンソーシアムの基盤団体の1つとして、XMLの国内外の情報と情報交換の場をウェブサイトで提供するバーチャル組織体。XMLコンソーシアムと別団体にしたのは、他の既存団体と歩調を合わせるためだという。

初年度(2001年3月まで)は、Javaコンソーシアム XML部会、XML Japan.org、日本経営協会の活動を基盤にして運営活動を行ない、それぞれの活動を統合化していく。Javaコンソーシアム XML部会は、Javaコンソーシアム自体が2001年で3年の活動期間を終えるため、2001年にはXMLコンソーシアムに活動内容を移すことになる。またXML Japan.orgも、2001年にXMLコンソーシアムに統合されるという。2001年4月1日からは、XMLコンソーシアムは単独で本格的に普及啓蒙活動を行なう。活動期間は3年間で、3年後に活を見直し、XMLが市場に普及していなかった場合は啓蒙活動を継続するという。

XMLコンソーシアムへ参加できるのは法人または団体で、個人の参加は不可。会員募集は2001年4月からで、初年度(7月~2001年3月)に参加を希望する場合は、上記3団体のいずれかに加入して参加する形式となる。

記者発表会でXMLコンソーシアムについて説明した富士ソフトABC(株)の松倉取締役副社長は、「ビジネス市場でのXMLの歩調をひとつにしたいと考え、XMLコンソーシアムを設立した。XMLの普及啓蒙を総合的に考える非営利団体として活動していく。XMLコンソーシアムに賛同している20企業の中には、ライバル同士であるにもかかわらず同時に参加している企業もあるが、それだけXMLが市場において重要だということを表わしている」と語った。

7月3日現在でXMLコンソーシアムに参加している企業は、亜細亜証券印刷(株)、イースト(株)、インフォテリア(株)、エー・エス・ピー(株)、NTTコミュニケーションウェア(株)、(株)NTTデータ、NTTソフトウェア(株)、(株)大塚商会、サン・マイクロシステムズ(株)、(株)ジャストシステム、日本アイ・ビー・エム(株)、日本オラクル(株)、日本電気(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、日本ユニシス(株)、富士ソフトABC(株)、富士通(株)、(株)日立製作所、日立ソフトウェアエンジニアリング(株)、マイクロソフト(株)(五十音順)。



記者発表会には、参加企業の代表者が多数出席していた
記者発表会には、参加企業の代表者が多数出席していた

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