(株)矢野経済研究所は29日、CD-ROM/R/RWドライブやDVD-ROM/RAM/RWドライブなどのパソコン搭載用光ディスクドライブ市場の分析結果を発表した。調査は、2000年2月から6月までの期間、光ディスクドライブメーカー15社と、パソコンメーカー/パソコン量販店25社を対象に実施したもの。面接やダイレクトメールなどによる調査データをもとに、パソコン搭載用の光ディスクドライブ市場の実態の把握や2005年までの市場予測などの各種分析を行なった。
それによると、CD-ROMドライブのパソコン搭載率は、'98年が93%、'99年が86%と減少傾向にあり、2000年が59%、2001年が31%、2002年が14%、2003年が4%になると予測。ポストCD-ROMドライブの本命と目されるDVD-ROMドライブのパソコン搭載率は、'98年が6.1%、'99年が14.7%。一方、CD-R/RWドライブは、'98年が1.2%、'99年が3.7%である。両ドライブとも、このように増加傾向にあり、2004年には、DVD-ROMドライブが63.3%、CD-R/RWドライブが40.0%に達すると予測する。また、同社は、DVD-RAMとDVD-RWの規格が対立するパソコン用大容量書き換えドライブでは、大容量書き換え需要そのものがないため、低い伸び率を予想。DVD-RAMドライブを見ると、'99年が0.2%であり、2003年でも2.7%に留まると予測している。
調査結果の詳細は、同社から『2000年版 光ディスク・ドライブ/次世代大容量記憶装置の市場予測・競合分析』として、6月9日に発行されている。