インフォテリア(株)は6月28日、XML *1 ベースのシステム構築を容易にするコンポーネントソフトウェア『iConnector for Oracle』、『iMessenger』、『iXSLT』のSolaris対応版の出荷を同日より開始したと発表した。
*1 XML:eXtensible Markup Languageの略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。
『iConnector for Oracle』はOracleデータベースとさまざまな構造のXMLデータを仲介するソフト。GUIを利用した設定により、さまざまな形式のデータベース定義とXMLデータを関連付け、データを双方向で入出力できる。現在使用中のシステムのデータをXMLに変換してデータ交換を行なったり、現在のバージョンのデータベースをもとにXMLアプリケーションを組むことができるとしている。対応環境はSolaris 2.6、7、8とOracle 7.3.x、8.0.x、8.1.x。価格は1サーバーあたり160万円。
『iMessenger』は、XMLデータをインターネットメッセージングプロトコルの標準であるSMTPを使用して送受信するためのソフト。特定のメールボックスを監視し、受信したXMLメッセージの送信者やXMLデータの種別によって処理を分別したり、XMLデータをまとめてSMTPサーバー経由で送信できる。対応環境はSolaris 2.6、7、8。価格は1サーバーあたり80万円。
『iXSLT』は、さまざまな構造のXMLデータを別の構造のXMLデータに変換したり、XMLデータを抽出、並べ替えを行なったり、またXMLからHTMLやCompact HTML *2 などのXML以外のデータ形式に変換するソフト。XSLT 1.0 *3 およびXPath 1.0 *4 に準拠する。Solaris版固有の機能として、Javaインターフェースを装備し、JavaアプリケーションからiXSLTのすべての機能が使用できるようになっている。対応環境はSolaris 2.6、7、8。価格は1サーバーあたり40万円。
*2 Compact HTML:iモードで使用される簡易版HTML。携帯電話での表示を考慮して通常のHTMLのタグを大幅に削減したもの。
*3 XSLT:Xtensible Stylesheet Language Transformationの略。XMLデータにスタイル付けを行なったり、XMLのデータ構造を変換するための標準仕様。
*4 XPath: XML Path Languageの略。XSLTおよびXPointerで使用するXMLデータ内の指定を行なうための標準仕様。