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プリントライフ、デジタル画像を3日でアルバムに製本するサービスを今夏にスタート

2000年06月19日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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プリントライフ(株)は19日、ユーザーがインターネット経由で送った画像を印刷し、オリジナル写真アルバムを作成するサービスを今夏に開始すると発表した。デジタルカメラで撮影した画像やスキャナーで取り込んだ写真と専用クライアントソフトで作成したレイアウトデータをネットでサーバーに送信、受け取った同社が印刷所でプリントし、製本してユーザーに届けるというサービス。注文は1冊から受け付け、受注から3日で手元に届けられ、送料込みで1冊当たり3000円以内を想定している。当初はエヌ・ティ・ティ コミュニケーションズ(株)(NTTコム)の接続サービス“OCN”を通じてサービスを提供する。

オリジナルアルバムの見本。サイズはA4判より一回り小さく、約27×19cm。
オリジナルアルバムの見本。サイズはA4判より一回り小さく、約27×19cm。



サービスの名称は“PrintLife PhotoBook”。利用するには無償で提供される専用クライアントソフト『PhotoBook Maker』をインストールする必要がある。用意した画像をドラッグ&ドロップで貼り付け、キャプションを記入したり、アルバムの背景デザインや色を選んでレイアウトを作成。同ソフトから注文用サーバーに接続し、冊数や配達先などを入力してデータを送信。データは都内の印刷所で印刷、製本され、3日以内にユーザーの手元に配達されるという仕組みになっている。料金は提供するパートナー企業によって異なるが、想定価格は1冊当たり2000~2500円、送料が数百円としている。

画像はJPEG形式が指定され、80万画素程度のデジタルカメラで撮影した画像(およそ1024×768ドット)に相当する解像度が推奨されている。データはXMLをベースにした独自マークアップ言語“ALM(Album Markup Language)”で記述され、画像データとレイアウトデータは1ファイルにまとめられ、1アルバム当たりのファイルサイズは約2MB程度になるという。アルバムの構成は、当初は台紙8枚による16ページ(表紙をのぞく)という形式のみが用意される。

同社では、まずはパートナーを通じてサービスは提供していく方針。第一弾としてNTTコムのOCN(会員約130万人)を通じたサービス提供を開始する。NTTコムでは受注サーバーの運営や決済、ユーザー管理を担当し、プリントライフはアルバム製作と発送に専念する。OCNの会員以外でも利用できるが、会員には料金割引といった特典を考えているという。来年以降、プリントライフも直接の受注を開始する予定としている。

プリントライフは、日本の写真市場に目を付けたイスラエルのベンチャーキャピタルが昨年11月、資本金1000万円で都内に設立。ソフトなどの開発部門はイスラエルに置き、日本ではソフトのローカライズやマーケティング活動を行なう。

プリントライフ社長の野渡龍氏 プリントライフ社長の野渡龍氏



都内で開かれた記者発表会で、プリントライフ社長の野渡龍氏は、「パソコンやデジタルカメラは爆発的に普及している。20歳代後半から30歳代のヤングファミリー層をコアターゲットとし、新しい写真ライフを提供していく」と述べた。同社では2005年までに約1000億円の売上を目指している。

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