マイクロソフト(株)は、同社のメールソフトOutlookに対応したアップデートファイルを、15日から同社サイトで無償で配布すると発表した。配布するファイルは、電子メールの添付ファイルを介して感染するウィルスの防止を目的とした『Microsoft Outlook 電子メール セキュリティ アップデート日本語版』。
今回のアップデートファイルは、“ILOVEYOU”や“メリッサ”などOutlookを介して複製する寄生型のウィルスなどに効果があるという。対象となるアプリケーションは、『Microsoft Outlook2000日本語版』『Micrsoft Outlook98日本語版』、およびそれらが含まれるMicrosoft Office製品。新たに組み込まれる機能は、“電子メールの添付ファイルセキュリティ”と“オブジェクト モデル ガード”、“Outlookの既定のセキュリティ設定の強化”の3つ。
“電子メールの添付ファイルセキュリティ”では、実行ファイルやバッチファイルが電子メールの添付ファイルとして送信される場合、ユーザーがそれらのファイルにアクセスすることを禁止するもの。“オブジェクト モデル ガード”は、外部プログラムがOutlookのアドレス帳にアクセスしようとしたり、ユーザーに代わって電子メールを送信しようとする際に、注意を促すダイアログ ボックスを表示するというもの。“Outlookの既定のセキュリティ設定の強化”では、インターネットセキュリティゾーンの設定を、“インターネット”から“制限付きサイト”に強化する。
この他、Microsoft Exchange ServerのクライアントとしてOutlookを利用している企業ユーザー向けに、『Microsoft Outlook 電子メール セキュリティ アップデート 管理者用パッケージ』も提供される。このファイルを利用することで、サーバーの管理者が一括してクライアントマシンのOutlookをアップデートすることができる。
