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「eビジネスにはノベルのディレクトリ」とのアピールに躍起なノベル――カンファレンス“BrainShare Japan 2000”から

2000年06月14日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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ノベル(株)は14日と15日の両日、東京・江東区の東京ファッションタウン(TFT)において、ブライベートカンファレンス“BrainShare Japan 2000”を開催している。

初日の14日、基調講演では、ノベルの代表取締役社長であるフィリップ・ウェルチ(Philip K. Welch)氏ら5名が順に壇上に上がり、講演を行なった。

講演では、壇上に上がったすべての講演者がディレクトリサービスについて熱く語り、「eビジネスにはノベルのディレクトリを」と聴衆の脳裏に擦り込むことに躍起なノベルの姿勢が感じられる講演であった。

攻めと守りの両面をNDSで統合管理できる

基調講演のオープニングメッセージで、ウェルチ社長は「NDSは、すでにeビジネスの基盤になっている。すべての企業にとって、eビジネスへの参入は避けて通れない」と語り、B2B、B2Cそして社内ネットにおいて、攻めと守りの両面をNDSで統合して管理できると語った。

ウェルチ社長ウェルチ社長



続いて、3名のゲストスピーカーが順に壇上に立ち、それぞれにeビジネスではディレクトリサービスが重要な位置を占めるものであると語った。

NTTソフトウェア(株)取締役エレクトロニックエンタープライズ事業部長である拜原正人氏は、「世帯普及率が10パーセントを超えると急激に普及することがわかっている。インターネットは5年で10パーセントに達した。この迅速性を利用し、先を行く米国についていき、追い越したい」と、eビジネスで先を行く米国にまだまだ追いつき追い越せると語った。

日本アイ・ビー・エム(株)ソフトウェア事業部事業部長である長野一隆氏は「今ではeビジネスという言葉を説明する必要がなくなった」とeビジネスという言葉が既に普及したと語り、eビジネスはまず始めることが重要だと説いた。

最後のゲストスピーカーとして登場した、日本ガートナーグループ(株)ジャパンリサーチセンター、シニアアナリストである丹羽正邦氏は、アプリケーション指向のDSとネットワーク指向のDSを統合し一括管理する“エンタープライズディレクトリサービス”が注目されていると説明した。

閉めで登場した米ノベル社CTOのデビッド・シャーク(Dave Shirk)氏は、「'96年まではNOS、'99年まではネットワーク管理を提供してきた。2000年以降はネットサービスソフトウェアを提供する会社として、ニーズに応えていくことがわが社の使命」と、ノベルの変革を熱く語り、講演を締めくくった。

米ノベルCTOのデビッド・シャーク氏米ノベルCTOのデビッド・シャーク氏

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