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ヤマハ、インターネットで楽曲を試聴/投票できる公開オーディションをスタート――ウェブサイトからMP3データで直接応募が可能

2000年06月08日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ヤマハ(株)は6月8日、視聴者参加型の公開オーディションイベント“MusicFront”について発表、本日都内で発表会を行なった。

応募、試聴、投票がウェブ上で行なえる公開オーディションイベント

MusicFrontは、公募したアマチュアの音楽作品をウェブサイトやライブで公開し、レビューワー(一般視聴者)の評価/人気投票で優秀作品を選ぶオーディションイベント。

“MusicFront”サイトのトップページ画面
“MusicFront”サイトのトップページ画面



インターネットを利用して、応募や試聴/評価が行なえるのが特徴。サイト上で氏名やプロフィールなどを応募フォームに記入できるほか、音楽作品をSoundVQデータやMP3データにすれば、音楽作品そのものもサイト宛に送信できる。なお、テープやMD、CDなどの郵送による応募も可能。

応募作品については、事務局により一次審査が行なわれ、審査を通過した音楽作品は、ウェブでレビューワーが無料で試聴できる。試聴には同社のストリーミングプレイヤー『MidRadio Player』を利用し、試聴中はその楽曲のアーティストのプロフィールを画面に表示する。また、1~2年後には携帯電話でも試聴/投票ができるようにするという。

MidRadio Playerは専用ウェブサイトから無償ダウンロード可能。なお、今回のMusicFrontの展開に合わせ、SoudVQのほか、MP3の再生機能を搭載した新バージョン『MedRadio version1.5』のWindows版を6月末に、Macintosh版を7月末にそれぞれ無償配布を開始する。

優秀作品のアーティストはプロデビュー

レビューワーは試聴後、サイト上でその楽曲に対し評価/投票を行なえる。合わせてライブ形式の試聴イベントも実施し、ライブ会場での投票も可能にするという。二次審査は、これらのレビューワーの人気投票、および著名アーティストらによる“アドバイザリー・ボード・メンバー”の評価により行なわる。アドバイザリー・ボード・メンバーは、Billy Sheehan(ビリー・シーン)、Nathan East(ネイザン・イースト)、Richie Kotzen(リッチー・コッツェン)、Amir Derakh(アミアー・デラク)。

二次審査を通過した優秀作品は、有料で配信され、プロアーティストとしてデビューできる。インターネット上でデビューできるほか、CDデビューやライブのバックアップも予定されていれる。

MusicFrontのサイトは、6月9日にオープンし、同時にオーディションの応募の受付を開始する。応募期間の締め切りは特に設けられていないが、夏ごろに一次審査が行なわれ、9月にサイト上での試聴と評価/投票が可能になる。同社は、年内には優秀作品の有料配信をスタートしたいとしている。

またサイトでは、オーディションや音楽配信のほか、楽曲応募のためのデモテープ作成講座やセルフプロデュース講座といったオンラインセミナー、メンバー募集や楽器オークションなどのコミュニティー広場などのサービスを提供する。

発表会場の席上で、同社代表取締役社長の伊藤修二氏は、「現在、ヤマハの持てるハード、ソフト、コンテンツのシナジー効果を活かした新たなビジネスモデルの提案として、メディア総合戦略を展開している。その一環として、ネット上で新人アーティストを発掘、デビューさせる試みをスタートする。インディーズバンドを中心としたネットオーディションで、キャッチフレーズは“ミュージックeテイメント”だ」と語った。

同社の伊藤修二社長
同社の伊藤修二社長

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