このページの本文へ

リコー、334万画素の薄型デジタルカメラと230万画素の屋外業務用防水防塵デジタルカメラを発表

2000年06月06日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)リコーは、334万画素の原色CCDを搭載し、厚さ26.6mmと薄型のデジタルカメラ『RDC-7』と、土木・建設現場での撮影に適した業務用200万画素デジタルカメラ『RDC-200G』を発表した。価格は、RDC-7が10万8000円で16日に発売、RDC-200Gが11万8000円で29日に発売予定。

ポケットに入る“イメージキャプチャー”


『RDC-7』
『RDC-7』



RDC-7は、CCDの画素数が41万画素程度だったころのリコーのデジタルカメラ『DC-1S』、『DC-2S』などと同じ“薄い横型のポケットカメラスタイルで、いつでもどこでも使えるツール”というコンセプトで開発されたデジタルカメラ。同社で初めて334万画素(実効314万画素)CCDを搭載した。

幅135.4×奥行き74×高さ26.6mmで、重さは約270g(専用リチウムイオン充電池含まず)。ビジネスマンが背広の内ポケットに入れて持ち運ぶことが可能なサイズを目指したという。静止画として、1cmまでの接写機能、文字情報を撮影する場合に2値画像として記録するメモ複写機能を持ち、動画ではOpen DML Motion JPEG準拠のAVI、音声はWAV形式で記録可能と、幅広く対応する。同社ではデジタルカメラの枠を広げる製品という考えから、“イメージキャプチャー”と呼んでいる。

レンズは7群10枚で、焦点距離7.3~21.9mm(35mm換算35~105mm)の3倍ズームレンズ(F2.6~3.4)を搭載。ズーム全域で、1mmあたり200本の光学解像度を備えている。3.2倍のデジタルズームと合わせて、最大9.6倍となっている。記録解像度は、静止画は3072×2307ピクセル、2048×1536ピクセル、1024×768ピクセル、640×480ピクセル、動画では320×240ピクセルとなっている。最大解像度の3072×2307ピクセルは、同社独自の画素補完技術によるもの。

記録にはスマートメディア(8~64MB)を利用するが、メディアがない場合でも内蔵の8MBのメモリーを利用して撮影が可能となっている。また、本体上部に畳み込まれた2インチのTFTカラー液晶ディスプレーは、2つの回転軸を持ち、液晶ディスプレーを見ながらいろいろなアングルでの撮影が可能となっている。撮影感度はISO 150、200、400相当に切り替えられる。撮影モードはオートのみ(TTL中央重点測光式プログラムAE)だが、ホワイトバランスのマニュアルによる選択、マニュアルフォーカスは可能。オートフォーカスには、TTL CCDとパッシブ方式の2種類を併用しており、フォーカスの高速性と高信頼性を備えたとしている。また、付属の専用リチウムイオン充電池による駆動時間は、連続撮影約50分(30秒ごとに撮影、フラッシュ50パーセント使用)、または連続再生約50分(液晶ディスプレー使用)となっている。

オプションで、USB、RS-232Cケーブルと、Windows 98/2000、Mac OS 8.6以上に対応する接続キットが用意される。このキットでは、ケーブルで接続したRDC-7に対し、撮影などのカメラコントロールをパソコン側から行なえる。今回発売されるRDC-7のボディーカラーはシルバーだが、7月にはブラックタイプも限定発売の予定という。

工事現場での使用に耐える防水防塵デジタルカメラ


『RDC-200G』
『RDC-200G』



RDC-200Gは、同社が'99年10月に発表した、2分の1インチ230万画素CCD搭載のデジタルカメラ『RDC-5300』と同等の基本スペックと、*JIS保護等級7級の防水性と防塵性を備えた、工事現場向け業務用デジタルカメラ。

*JIS保護等級7級:水洗い、雨天での撮影が可能

RDC-5300では、1792×1200ピクセルと640×480ピクセルの2つの撮影解像度しかなかったが、工事現場などの撮影に必要十分な1280×960ピクセルのモードを追加している。本体内蔵の、焦点距離8~24mm(35mm換算38~114mm)3倍ズーム(6群9枚)と、オプションのワイドコンバーターレンズが利用できるので、広い範囲の撮影が可能。手袋などをしていても操作がしやすいよう、ボタンやダイヤルを大型にし、上面の液晶パネルには夜光塗料加工がなされている。

記録媒体はスマートメディア(2~64MB)で、記録フォーマットはJPEG(Exif 2.1)DCF準拠、EPOFにも対応する。ISO感度は100相当の固定で、撮影モードはオートのみ。ただし、フォーカスはマニュアルも可能。電源には単3アルカリ電池またはニッケル水素電池4本が利用可能。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン