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メッツ、『PhotoCrew2』『G.CREW8』を発表――店頭販売をやめ直販のみに

2000年05月31日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)メッツは31日、グラフィックス関連ソフトウェアの新製品を発表した。ペイント&フォトレタッチソフトの『PhotoCrew2』と、グラフィックス&DTPソフトの『G.CREW8』、大量の画像を組み合わせて1枚のモンタージュ画像を作成できる『PhotoMontagePro』の3ソフト。対応OSは3ソフトともWindows 95/98/2000/NT 4.0。PhotoCrewとG.CREWは前バージョンから2000円値下げし、4980円で販売される。PhotoMontageProは3980円。発売は7月3日。同社は新製品から販売方針を転換、店頭販売は行なわれず、ダイレクト販売のみとなる。

ブラシ機能が強化された『PhotoCrew2』


『PhotoCrew2』
『PhotoCrew2』



低価格で多機能が売りのPhotoCrew最新バージョンでは、ブラシ機能が追加されたほか、筆圧感知タブレット(いわゆる“手書きタブレット”)への完全対応、フィルター機能の充実などの機能強化が図られた。

ブラシ機能では、新たに“スタンプブラシ”が加わった。これは“鉛筆”や“クレヨン”“木炭”といった画材の質感を表現しながら描画ができる上、“水玉”“桜の花”“たわし”といったオブジェクトを、ブラシでなぞった部分に次々と“スタンプ”できるというもの。スタンプブラシは88種類が用意されている。各種のブラシ機能はタブレットに対応し、ブラシの太さなどが筆圧と連動するため、手書き感覚でペイントできるようになったという。

フィルター機能には、画像のジャギーを減らす“疑似アンチエイリアス”、画像を布地のような質感に変える“布”など10種類が追加された。さらに“ポスター印刷機能”を新たに搭載。1枚の画像を分割して複数の用紙に印刷し、つなぎ合わせて最大2m四方のポスターが制作できるという。

G.CREWや『筆自慢』に付属していたサムネイル表示式の画像管理ソフト『Media Look Ver1.5』が新たに標準バンドルされる。このほか、画像ファイル変換ソフト『Image Converter Ver1.2』、画面キャプチャーソフト『Captude Ver1.2』、著作権フリーのフォトアート1500点、欧文・数字フォント100書体、画像を飾るフォトフレーム100点が付属する。

“レイアウト枠”を強化した『G.CREW8』


『G.CREW8』
『G.CREW8』



G.CREWの最新バージョンでは、文章レイアウト機能を強化してDTPユーザーの使い勝手を向上させた点が特徴。文章を配置するのに使用する“レイアウト枠”内の文字間や行間の広さを設定できるようになった上、背景色の選択や箇条書き設定も可能になった。またレイアウト枠を設定した順番や位置に自動的に配置してくれる並び順設定機能も追加された。

ビジネス文書やちらし、CD-Rメディア用ラベルなどのテンプレートを300点増えて合計1600点となった。またPhotoCrewにも搭載されたポスター印刷機能も盛り込まれ、こちらは最大5m四方まで作成可能となっている。

付属する3D文字作成ソフト『3D Banner Ver5.3』と変型文字作成ソフト『Banner Ver6.3』では、作成したデータをJPEGやGIF形式で保存する際に圧縮や減色のレベルをプレビューで確認しながら設定できる“Web用画像として保存”機能を追加。このほかサムネイル式画像管理ソフト『Media Look Ver1.5』、フォトレタッチソフト『PhotoCrewLight Ver1.0』、著作権フリークリップアート約7000点、著作権フリーフォトアート1200点、フォント110書体が付属する。

大量の画像を使って“モンタージュ”を作成できる『PhotoMontagePro』


『PhotoMontagePro』
『PhotoMontagePro』



PhotoMontageProは、多数の画像をそれぞれ“画素”として配置することで1枚のモンタージュ画像を作成できるというもの。遠目に見ると1枚の画像だが、近くに寄って目を凝らすと大量の小さな画像で構成されているのが分かるといったポスターでおなじみだ。ソフトは米ArcSoft社製で、メッツがローカライズして発売する。

PhotoMontageProで作成したモンタージュ画像。これはミミズクで、使用した画像は600枚。使用画像の数を増やせばもっと精細な画像がモンタージュが作成できる
PhotoMontageProで作成したモンタージュ画像。これはミミズクで、使用した画像は600枚。使用画像の数を増やせばもっと精細な画像がモンタージュが作成できる



モンタージュ画像を作成する際は、まず構成する画像数を600枚から1600枚までの6段階から選択し、サイズを選択すると、自動的にモンタージュ作成が行なわれる。画像は繰り返し使用が可能なので、必ずしも大量の画像を用意する必要はない。画像の中には1枚だけ任意の画像を埋め込んで“宝探し”ができるほか。自分で作成したサインやロゴなどの画像を右下に配置することも可能だ。ポスター印刷機能や画像アルバム機能、輝度変更など簡単な画像編集機能も搭載されている。

販売はダイレクトのみ

3製品とも店頭向け出荷は行なわれず、同社のサイトか電話やFAXで注文を受け付けるダイレクト販売のみとなる。ユーザーは、30日間の体験版ソフト(PhotoMontageProはなし)をパソコン雑誌の付録CD-ROMや同社サイトなどから入手。気に入ったら同社に直接注文し、宅配便でソフトを受け取る仕組みだ。決済はクレジットカードか代金引換配送の2種類。同社の直販サイトでは7月上旬から、電話とFAX、郵送受け付けは6月下旬から注文を受け付ける。

同社では販売方針を変えた理由について、「小売店に足を運ばなくても24時間いつでも注文可能など、ユーザーにとっても利便性が高い」(メッツ社長の永田典久氏)と説明している。今後はソフトのダウンロード販売やASP(Application Service Provider)による提供も予定しているという。

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