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日立と日本オラクル、SAN事業分野で提携し、“SANソリューションテクノロジーセンター”を設立

2000年05月25日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)日立製作所と日本オラクル(株)は5月25日、SAN(Storage Area Network)事業で提携すると発表、都内ホテルで記者発表会を行なった。

日立の上席常務情報コンピュータグループ長&CEOである加藤孝雄氏(左)と、日本オラクルの取締役パートナー事業本部長である石井洋一氏。石井氏は「日立とオラクルのSANソリューションにより、企業内の部門ごとに分散されているデータを統合管理できる。情報の付加価値を高めることで、本当の意味でのEビジネスを展開できるだろう」とコメント
日立の上席常務情報コンピュータグループ長&CEOである加藤孝雄氏(左)と、日本オラクルの取締役パートナー事業本部長である石井洋一氏。石井氏は「日立とオラクルのSANソリューションにより、企業内の部門ごとに分散されているデータを統合管理できる。情報の付加価値を高めることで、本当の意味でのEビジネスを展開できるだろう」とコメント



SANは、複数のサーバーやストレージをファイバーチャネルによって接続したストレージ専用ネットワーク。ストレージの情報の共有や一元管理が可能で、ストレージ入出力性能が向上するという。

両社は提携の第1弾として、日本オラクル本社内に“日立-オラクル SANソリューションテクノロジーセンター”を5月25日付で共同で設置した。両社は専任技術者10名を双方で出し合い、日立のストレージシステム(SAN対応の大容量磁気ディスク装置など)と、『Oracle8i』などのオラクルのDBMSを組み合わせたオンラインバックアップシステムの開発や検証を行なう。

また、共同検証した製品の内容やシステム構成のドキュメントなど、関連技術やノウハウの蓄積を図る。SAN関連製品の提案構成例や国内ユーザー事例、米国の最新事例などを紹介するウェブサイトを開設し、情報発信を行なう。センター内には、製品のサポート/問い合わせ窓口を設置する。

その後両社は、SAN関連製品の共同プロモーションを展開し、共同セミナーや広告活動、マーケティング活動を実施するという。

日立のSAN対応ストレージシステムとオラクルのDBMSを組み合わせることで、オンラインで使用中のデータベースのバックアップや、サーバー間での高速データ交換が可能になるとしている。

発表会場で、日立の上席常務情報コンピュータグループ長&CEOである加藤孝雄氏は、「従来の企業情報システムは、情報をはやく入手することが重要だったが、インターネットの普及により誰もが情報を手早く入手できるようになったため、今後は情報を入手するだけでなく、情報を戦略的に活用することが必要となる」

「企業内のフロントオフィスとバックオフィスに存在するデーターベースを、全社規模で共有し、価値のある情報を取り出して企業戦略へ活用することが重要であり、ストレージの必要性が高まっている。今回の提携は、両社の製品や技術、人材を統合して、より強力なSANソリューションをユーザーにタイムリーに提供するのが目的」と語った。

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