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JASRACとNMRC、インターネット音楽配信の使用料確立に向けて来月にも正式合意

2000年05月24日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)は24日、都内で定例記者会見を開催し、インターネットを利用した音楽配信の使用料に関する合意に向け、ネットワーク音楽著作権連絡協議会(NMRC)と最終調整を行なっていることを発表した。

これまで、暫定的に合意されていた音楽配信の使用料に関する規定は、有料配信に関するもののみであった。現在調整中の最終合意では、無料配信に関する規定も含む予定という。6月中旬にも2団体の間で正式に調印され、文化庁に申請する予定だ。

JASRAC理事長の吉田茂氏
JASRAC理事長の吉田茂氏



またJASRACは、'99年度('99年4月~2000年3月)における使用料などの徴収額が989億7000万円になったと発表した。カラオケボックスの契約率が82パーセントに向上したほか、携帯電話の着信メロディが人気を博したりと明るい要素はいくつかあった反面、CDのミリオンセラーが前年度に比べて減少したため、伸び率は前年度比で0.5パーセント増に留まったとしている。

'99年は文化庁の著作権審議会において、仲介業務法の見直しが本格的に進められた年でもあった。同会は、JASRACの一元管理体制を撤廃し、競争原理の導入や、営利法人の参加などを認めるという枠組みで、春の通常国会に法案を提出することを予定していた。だが、解散総選挙の影響で、秋の国会へと延期になっている。

記者会見では、“2000年JASRAC賞”も発表された。これは、'99年4月~2000年3月までの分配実績が高かった権利関係者に対して贈られるもので、金賞受賞作品は、宇多田ヒカルの『Automatic』。今日は登校日のため、代理として父親が出席した 記者会見では、“2000年JASRAC賞”も発表された。これは、'99年4月~2000年3月までの分配実績が高かった権利関係者に対して贈られるもので、金賞受賞作品は、宇多田ヒカルの『Automatic』。今日は登校日のため、代理として父親が出席した

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