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オリンパス、フェイスマウントディスプレーの最上位モデル『FMD-700』を発表

2000年05月24日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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オリンパス光学工業(株)は24日、同社のフェイスマウントディスプレー『Eye-Trek』シリーズの最上位モデル『FMD-700』を発表した。ゴーグル型のディスプレーをかけることで、2m先に置かれた52インチ相当の大画面ディスプレーとして利用できるという。また新開発の技術により、実画素の4倍となる72万画素相当の高解像度を実現したという。またアナログRGB入力端子を新たに搭載し、パソコンに接続してゲームを楽しむことが可能になった。発売は6月24日を予定し、価格は15万円。

『FMD-700』
『FMD-700』



Eye-Trekは、ゴーグル型装置に搭載された液晶パネル上の画像を光学的に拡大することで、仮想的に大画面表示を実現するフェイスマウントディスプレー。従来のフェイスマウントディスプレーは大型の業務用がほとんどだったが、同社では特殊なプリズムを開発することで小型化に成功した。製品はゴーグル型のディスプレー部分と、各種の設定を行なうコントロールユニットで構成されている。

ディスプレーユニットを装着したところ
ディスプレーユニットを装着したところ



新製品のFMD-700では、同社の新技術“OSR(Optical Super Resolution)”を採用することでより高い解像度を達成したという。同技術では電圧をかけることで偏光を制御できる素子を利用し、液晶パネルの1画素から出た光を120分の1秒単位で4点にシフト。このままでは単に同じ画素が4つに増えただけなので、さらに元の映像信号から必要な信号を取り出し、シフトされた各点に対応した信号を出力する。生成された映像は特殊な光学フィルターを通過させることで、ピクセルが気にならない滑らかな画像に仕上げられる。

このため新製品では、内蔵液晶パネル(18万画素TFT)の4倍となる72万画素相当の画像を表示することが可能になったという。水平解像度は500本以上としており、これは業務用の製品に匹敵するという。

音質面でも向上を図り、“BBE回路(米BBE Sound社の音響再生技術)”を搭載したことで、原音に忠実な再生が可能になっているという。従来通りサラウンド機能やトーン調節機能も備えている。またユーザーの要望を取り入れ、外部ヘッドフォン端子を新たに装備。好みのヘッドフォンを装着することができるようになった。

映像入力はNTSC方式のビデオ端子(4極ミニジャック、S端子)に加え、アナログRGB入力端子(D-Sub15ピン)を新たに装備。ゲームなどパソコンで出力した映像が表示可能になった。ただしテキストを扱う場合には文字サイズを13ポイント以上に上げる必要があるとしている。

ディスプレーユニットのサイズは幅161×高さ64×奥行き54mm(折り畳み時)、重さ約105g。コントロールユニットは幅190×高さ23×奥行き140mm、重さ約380g。

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