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【ビジネスシヨウ2000 TOKYO Vol.3】小粒でピリリと辛い携帯情報端末たち──NTTドコモ新型メール端末などを展示

2000年05月23日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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IMT-2000以外にも注目の新製品が満載──NTTドコモブース

2001年春にサービスが開始されるIMT-2000を前面に押し出したNTTドコモブースだが、現行の携帯電話やPHS回線に対応した新しい端末の展示も数多く行なわれていた。中でも注目を集めていたのが、メール専用端末である。デジタルカメラを搭載した新コンセプトの端末とコンパクトな外観の新型ポケットボードが参考出品されていた。

前者は、すでに発売されている『キャメッセ プチ』同様、“スナップメール”に対応。メールの転送に画像を効率よく転送できる独自プロトコルを使用する。テキスト/メニュー表示用のモノクロ液晶と、デジタルカメラで撮影した画像を表示するカラー液晶の2種類の液晶を用意した独特の外観を持っている。販売されているポケットボードに比べると若干大きい印象を持ったが、前後に180度動く回転式のカメラは自分以外の被写体も撮影できて便利に使えた。

後者は、赤と黒の2色のカラーバリエーションを用意したコンパクトなサイズが特徴。製品名は公表されていなかったが、本体天面には“Pocketboard Palet”をデフォルメしたロゴが備え付けられており、製品名になることが予想される。

なお、両製品とも発売時期、価格に関しては未定。



参考出品のスナップメール対応端末。メニュー/テキスト表示用のモノクロ液晶と、画像表示用のカラー液晶の2種類を用意
参考出品のスナップメール対応端末。メニュー/テキスト表示用のモノクロ液晶と、画像表示用のカラー液晶の2種類を用意



赤と黒の2色のカラーバリエーションを用意した新型ポケットボードの名称は未定だが、天面には“Pocketboard Palet”をかたどったロゴが備え付けられている
赤と黒の2色のカラーバリエーションを用意した新型ポケットボードの名称は未定だが、天面には“Pocketboard Palet”をかたどったロゴが備え付けられている



一方、PHS端末では、PDAやデジタルカメラのコンパクトフラッシュスロットに直接差して使用できる『P-in Comp@ct』が展示されていた。すでに発売されている『MobileCard P-in』の続編と言うべき製品で、サイズはTypeIIのコンパクトフラッシュと同等。64kbpsのデータ通信に対応する。ただし、コンパクト化したため、従来品に装備されていたデジタル携帯電話用のインターフェイスや音声通話機能などは省略されている。発売は夏をめどにするとのこと。

P-in Comp@ctは、PDAやデジタルカメラのTypeIIのコンパクトフラッシュスロットに直接差し込んで使用可能。PCカードアダプタを介せば、PCカードスロットでも使用できる
P-in Comp@ctは、PDAやデジタルカメラのTypeIIのコンパクトフラッシュスロットに直接差し込んで使用可能。PCカードアダプタを介せば、PCカードスロットでも使用できる



また、1台のPHSと携帯電話の両回線に対応できることで話題を呼んだ『Doccimo』の新機種も参考出品されていた。端末はシャープ製で、iモードのカラーコンテンツの表示も可能。操作性は中央の十字キーを中心にシンプルにまとまっている。商品化の時期に関しては未定。

1台でPHSと携帯電話の機能を利用できる『Doccimo』の新モデルは、iモードにも対応。カラーコンテンツを表示できる
1台でPHSと携帯電話の機能を利用できる『Doccimo』の新モデルは、iモードにも対応。カラーコンテンツを表示できる



無料で使える携帯電話!?

ツーカーのブースでは、無料でかけられる携帯電話サービスのデモンストレーションが行なわれていた。これは、携帯電話をかける前に約30秒のCMを聞くことで、その後の2分間の通話が無料になり、その後通話中に10秒間のCMを聞くとさらに2分間の通話が無料になるというもの。

同社では、7月7日にモニター実験を開始し、来年にはサービスを開始したいとしている。登録時のアンケート結果と通話時の位置情報によって、利用者の好みや地域に合わせたCMも配信できる仕組みになっているという。

ツーカーのブースで行なわれていた、携帯電話の無料サービスのデモ。音声CMを聞くことで、最大4分間の通話が無料になる ツーカーのブースで行なわれていた、携帯電話の無料サービスのデモ。音声CMを聞くことで、最大4分間の通話が無料になる



PDAからテレビ録画の予約が可能

シャープのブースでは、同社の販売する省スペースPC『PC-PN200』と携帯端末を利用したビデオ録画システムの参考出品が行なわれていた。これは、ザウルス/テリオスといった携帯端末を利用してインターネット上のテレビ番組表サイトにアクセス、そこからメール送信することで、外出先からでもテレビの録画予約が行なえるというもの。番組表サイトはアスキーの提供する“On TV Japan”で、フォームにしたがって情報を入力すると、予約情報のコードを含んだメールが自宅のPCに転送され、時間になるとPCのHDDに自動的にビデオ録画が行なわれる。

現在のところ予約を送信してその登録が済むまで、約1時間のタイムラグがあるというが、ナイター中継などで後の番組スケジュールが変更になった場合などに便利なサービスと言えるだろう。なお、同社はすでにiEPG方式を採用した録画予約サービスを行う予定だが、今回デモされていたのは、シャープのADAMS-EPG搭載機種用の独自方式に対応したものである。今後はザウルスやiモード用にチューニングしたページの提供を行っていくという。サービス開始は7月を予定している。

On TV Japanのテレビ番組表を利用することで、携帯機器を通じて外出先からビデオ録画ができるようになる
On TV Japanのテレビ番組表を利用することで、携帯機器を通じて外出先からビデオ録画ができるようになる

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