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IDC Japan、2006年までの世界のLCD市場規模予測を発表

2000年05月22日 00時00分更新

文● 編集部

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IDC Japan(株)は22日、世界の液晶ディスプレー(LCD)市場規模について、1999年の実績、および2006年までの予測を発表した。それによると、1999年の市場規模は金額ベースで1兆9853億円、対前年比46%増であった。大幅な市場規模の拡大の要因はTFT液晶の需要逼迫による価格反騰によるものであり、TFT液晶市場に限れば、対前年比74%増になったという(図1)。

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図1 LCD市場の規模予測


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この拡大傾向は、2000年問題を控えての旺盛なパソコン需要と需給逼迫によるところが大きく、2000年以降は、需要バランスの懸念や価格低下の傾向が強まるため同様の伸びは期待できないとしている。しかし、大型TFT液晶市場がノートパソコン向け以外のパソコンディスプレーやTVディスプレーなどの新規分野を中心に年間平均成長率で20.5%の高い伸びをみせたことに加え、今後、中型TFT液晶市場がモバイル向け用途を中心に、大型と同程度に成長すると見ている。一方、STN液晶市場は、大型市場が縮小する代わりに、セルラーを中心とした爆発的な需要拡大の機運があると予測している。これらにより、2006年までの年間平均成長率は数量・金額ともに2桁成長が続く見通しであり、今後市場は恒常的な伸びに留まりながらも推移していくものとみている。市場規模は2006年には4兆6451億円に達すると予測している。

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