このページの本文へ

Henter-Joyceと日本IBM、視覚障害者向けの読み上げソフトを共同開発と発表

2000年05月22日 00時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米Freedom Scientific社の事業部であるHenter-Joyceと日本アイ・ビー・エム(株)は22日、スクリーンリーダー『JAWS(Job Access With Speech) for Windows』の日本語対応版(製品名は未定)を共同開発することで合意したと発表した。同製品が、視覚障害者の本格的な就労支援ツールとして日本国内で利用されることを目指しているという。

Freedom Scientificは、視覚障害者向けのソフト開発会社である米Henter-Joyce社と視覚障害者向けのハード製造会社である米Blazie Engineering社が4月に合併した新会社。『JAWS for Windows』は、Henter-Joyceが提供してきたソフトで、現在9ヵ国語に対応する。Windowsのメニュー画面や、ワープロ/表計算ソフト/『ロータス ノーツ』などのグループウェアの画面情報を音声で読み上げることができる。画面読み上げのプログラム機能“スクリプト”により、さまざまなアプリケーションに対応できることが特徴という。

日本語版の開発では、Henter-Joyceの画面読み上げ/スクリプト技術に、日本IBM 東京基礎研究所の日本語処理/点字変換/日本語音声合成などの技術を取り入れ、本年度内の製品化を目指すという。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0/2000を予定している。

同研究所は、'93年に障害者向け製品の展示や相談業務を行なう“Special Needs System(SNS)”センターを開設した。'99年4月には、“Accessibility Center”と改称し、障害者/高齢者のニーズ調査や、視覚障害者向け音声ブラウザー『ホームページ・リーダー』などの製品を企画/開発している。今回の共同開発は同センターが担当するという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン