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第1線で活躍する講師陣によるクリエイター育成のためのインターネットスクールが開校――「才能の人材派遣会社に」と秋元康氏

2000年05月17日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)エイティーワン・エンタテインメントは、インターネット上のエンターテインメントスクール“Dragon Gate”を8月1日に開校すると発表、本日都内で記者発表を行なった。

発表会に出席したCSK/セガグループ代表兼(株)エィティーワン・エンタテインメントの取締役会長である大川功氏(左)と、エィティーワン・エンタテインメントの代表取締役社長である秋元康氏(右)。大川会長は「ベンチャー企業は、今後のコンテンツ時代に向けてクリエイターを育てることが重要。これは大企業にはできないことだ。そのうち時代が変わり、クリエイターが不可欠になって企業自体の価値が高まるだろう。われわれグループは、いまのうちに若い才能を囲い込みたい」/font>
発表会に出席したCSK/セガグループ代表兼(株)エィティーワン・エンタテインメントの取締役会長である大川功氏(左)と、エィティーワン・エンタテインメントの代表取締役社長である秋元康氏(右)。大川会長は「ベンチャー企業は、今後のコンテンツ時代に向けてクリエイターを育てることが重要。これは大企業にはできないことだ。そのうち時代が変わり、クリエイターが不可欠になって企業自体の価値が高まるだろう。われわれグループは、いまのうちに若い才能を囲い込みたい」/font>


第1線で活躍するプロの講師陣によるカリキュラム

Dragon Gateは、作詞や脚本、マンガ、小説などのエンターテインメント分野のクリエイターを育てるためのインターネットスクール。運営はエィティーワン・エンタテインメントで、システム開発は(株)ベルシステム24、出資母体は(株)セガ・エンタープライゼスとなっている。

スタート時には、“作詞家コース”、“脚本家コース”、“小説家コース”、“漫画家コース”、“感性を磨くコース”、“アントレプレナーコース”の6コースが用意され、最終的には14コース程度まで増やすという。

受講料金は1コース3万円で、支払方法は、銀行振込かコンビニエンス振込、クレジットカードの3種類。学習期間は3ヵ月。レッスン1~6まで用意されており、レッスン6は卒業制作として、オリジナル作品を制作する。教材メディアは、基本的な学習を行なうための教則本(ペーパー)、映像や音声を利用して専門的な技術を学べるCD-ROM、専用ウェブサイトの3つ。ウェブサイトでは、提示された問題に答えると、電子メールで添削とアドバイスが受けられる。

専用ウェブサイトには、受講生同士のつながりを強化するための“バーチャルキャンパス”が用意され、チャットやBBS、学習/進路相談、受講生同士のサークルなどのサービスを提供する。また、メールマガジンを受講生全員に配信する。

卒業制作の優秀作品は、作品化などのプロデビューのチャンスが用意されている。卒業生は、“才能バンク”という人材バンクのデータベースに登録され、それぞれに適したテーマの仕事の依頼が与えられるという。

各コースの講師には、各分野の第1線で活躍しているトップクリエイターが揃っており、コース内容に対するアドバイスや、カリキュラムや教材問題の作成を担当するほか、受講者からの質問にサイト上で答える。

作詞家コースの講師は、湯川れい子、売野雅勇、康珍化、森浩美、秋元康。脚本家コースの講師は鎌田敏夫、青柳裕美子、岡田恵和、遠藤察男、寺田敏雄、北川悦吏子。小説家コースの講師は伊集院静、鈴木光司、林真理子。漫画家コースの講師は弘兼憲史、水島新司、大和和紀、江川達也、里中満智子、しりあがり寿、柴門ふみ。感性を磨くコースの講師は久石譲、秋元康、林真理子、柴門ふみ。アントレプレナーコースの講師は、大久保秀夫、藤村哲哉、渡邉美樹、熊谷正寿、奥谷禮子。

受講の申込は、専用ウェブサイト、電話、申込はがきによる郵送の3方法で7月1日より受け付ける。

「才能バンクにしたい」と社長の秋元康氏

発表会場で、同社代表取締役社長の秋元康氏は、「一般の人がプロの作詞家や脚本家になりたいといった場合、才能が合ってもきっかけやコネがない。こういう人たちにチャンスを与える場を作りたかった。作詞や小説、マンガの才能を磨く方法論はあるのかということになるが、一線で活躍しているプロの人たちに“私はこうやって作品を生み出してきた”と、受講者に理解してもらうことは可能だと思う。そのため、その人たちに趣旨を理解してもらい、講師を引き受けていただいた。そのため講師陣が多い」

「クリエイターを目指す人たちだけでなく、自分自身の感性を磨くための“感性を磨くコース”も用意している。多くの人に、インターネットを通じて学びたい時間に学んでほしい。われわれは、明日のクリエイターをみつけるため、Dragon Gateが才能バンクになるよう作っていきたい」

「コース受講者全員が才能バンクに登録できる。われわれは、例えば、歴史ドラマを作るので歴史に詳しい人とか、クイズ問題を作れる人とか、そのときどきのテーマによってそれに適した人材を探す。才能の人材派遣会社になれればと思う」と語った。


握手を交わす両氏
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