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日本電気、個人向けノート『Lavie』を一新――携帯電話との連携を強化、AV関連も充実

2000年05月16日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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日本電気(株)は、個人向けノートパソコン『Lavie』シリーズのラインナップを一新し、新モデルの発売を開始した。出荷は5月18日から(一部モデル除く)。今モデルからモデル名(愛称)を4種類(S/C/M/U)に統合し、製品の特徴が一目で理解できるようになった。

VALUESTARと同様に携帯電話との連携を図り、iモードでデジカメ画像やアドレス帳の閲覧が可能になった。また、AV関連も充実されており、IEEE-1394端子や光オーディオ端子などの装備したモデルも用意された。この他、LavieS/C/Mにはワイヤレス通信機能を内蔵したモデルも用意されている。価格はすべてオープンプライス。

エンターテイメントノート『Lavie S』は全モデルにDVD-ROMドライブを搭載

『Lavie S』シリーズは、Lavieとしては唯一DVD-ROMドライブを標準搭載するモデル。同社では“音楽鑑賞用エンターテイメントノート”と位置付けており、5.1chドルビーデジタルサウンド再生に対応するなど、AV関連の強化が図られている。全モデルにIEEE-1394端子と光オーディオ出力端子が標準装備されたほか、同軸オーディオ入出力端子も用意されている。

Lavie S『LS600J/35DV』は、オプションでTVチューナーパック(3万7800円、6月15日発売予定)を追加することが可能
Lavie S『LS600J/35DV』は、オプションでTVチューナーパック(3万7800円、6月15日発売予定)を追加することが可能



TVモデルの『LS700J』にはTVチューナーパックを内蔵。最大でテレビ番組を5.8時間録画できるほか、BitcastやADAMSといった地上波データ放送も受信可能だ。

サウンド面では本体に3ウェイの6スピーカーを内蔵し、最大出力は10W。5.1chサウンドのヘッドフォン出力も標準装備され、上位機種には対応ヘッドフォンが付属する。

ディスプレーは、15インチ液晶と14.1インチ液晶の2タイプを用意。15インチモデル(LS700J)では、最大1400×1050ドット(SVGA+)での表示が可能になっている。14.1インチモデルでは1024×768ドットのフルカラー表示が可能。グラフィックアクセラレターターとして、カナダATI社の『Rage Mobility-M1』(AGP接続、VRAM8MB)を搭載している。

OSはWindows 98SEのみ。オフィススイートとしてOffice 2000 Personalが付属するほか、『PostPet for Windows ver2.0jp』『筆王 平成12年編『駅すぱあと』『てきぱき家計簿マム2 Plus』などのソフトが添付されている。また上位モデルには、携帯電話メモリー編集ソフト『携快電話2001N』と、iモードと連携する『携帯電話/i』が付属。携帯電話用の専用ケーブルも添付される。

主なスペックは、Pentium III-700MHzを搭載する最上位機種の『LS700J』で、30GBのHDD、128MBのメモリー(SDRAM)、56kbps内蔵モデム、15インチのTFTカラー液晶(1400×1050ドット、フルカラー)となっている。本体のサイズは横377×奥行き289×高さ41.3mm、重さは約4.1kg。価格はオープンプライスで、予想実売価格は『LS700J』で40万円台半ばとなっている。

その他の主なスペックは以下の通り。出荷開始時期はLS700Jのみ6月15日、その他のモデルで5月18日となっている。



Lavie S


モデル名


CPU


HDD


メモリー


価格


LS700J/36DT3


P III-700MHz


30GB


128MB


40万円台半ば


LS600J/35DV


P III-600MHz


20GB


64MB


30万円弱


LS50H/34DW


Celeron-500MHz


20GB


64MB


20万円台後半


LS50H/34DV


Celeron-500MHz


20GB


64MB


20万円台半ば


コンパクトオールインワン『Lavie C』はCD-R/RWドライブを搭載

コンパクトなオールインワンノートの『Lavie C』では、全7モデルのうち上位4モデルを“クリエイティブモデル”と位置付けし、CD-R/RWドライブを標準で搭載している。クリエイティブモデルではIEEE-1394端子や光オーディオ端子も装備されるほか、音声認識ソフトの『SmartVoice』も添付され、AV機能の充実が図られている。

最上位モデルのLavie C『LC700J/34DL』、標準でLANインターフェースを搭載する
最上位モデルのLavie C『LC700J/34DL』、標準でLANインターフェースを搭載する



全モデルにTV出力端子を装備したことにより、3Dゲームなどをテレビ画面で楽しむことが可能になった。ディスプレーは14.1インチカラー液晶を搭載し(LC50Hを除く)、1024×768ドットでのフルカラー表示が可能だ。

入出力関連では、全モデルで56kbps内蔵モデムを搭載するほか、最上位モデルの『LC700J』では100BASE-TX対応のLANインターフェースを内蔵し、CATVインターネットやLAN構築に対応している。また、“ワイヤレスインターネットモデル”の『LC50H/34DA1』にはワイヤレス通信機能を内蔵。ワイヤレスモデム対応のステーションとして『AtermWM56』が標準で添付されている。

この他、クリエイティブモデルには携帯電話/PHSを接続できる専用インターフェースも装備。別売の専用ケーブル(7800円)を利用することで、データ通信を行なうことができる。

OSはWindows 98SE/2000。オフィススイートとしてOffice 2000 Personalが付属する(LC50H/34CA1のみ一太郎10+花子10)。主なスペックは、Pentium III-700MHzを搭載する最上位機種の『LC700J』で、20GBのHDD、128MBのメモリー(SDRAM)、56kbps内蔵モデム、14.1インチのTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)となっている。

本体のサイズは横307×奥行き252×高さ44mm、重さは約3.2kg。価格はオープンプライスで、予想実売価格は『LC700J』で30万円台半ばとなっている。その他の主なスペックは以下の通り。出荷開始時期は全モデルとも5月18日となっている。



Lavie C


モデル名


CPU


HDD


メモリー


価格


LC700J/34DL


P III-700MHz


20GB


128MB


30万円台半ば


LC600J/34DR


P III-600MHz


20GB


64MB


30万円弱


LC500J/34DR


P III-500MHz


12GB


64MB


20万円台後半


LC50H/33DR


Celeron-500MHz


12GB


64MB


20万円台半ば


LC50H/34DB1


Celeron-500MHz


10GB


64MB


20万円台前半


LC50H/34DA1


Celeron-500MHz


10GB


64MB


20万円台前半


LC50H/34CA1


Celeron-500MHz


10GB


64MB


20万円台半ば


モバイルノート『Lavie M』は光オーディオ端子を標準装備

コンパクトなモバイルノートの『Lavie M』は、全モデルに光オーディオ端子を装備し、MDプレーヤーと接続してデジタル録音を行なうことが可能になっている。また、全モデルでiモード携帯電話との連携が図られており、画像をiモードに送信して閲覧できるほか、パソコン本体でiモードメールの編集を行なうことも可能だ。

Lavie M『LM500J/32DA』、ボディーの強度が非常に高く、ディスプレー部を掴んで持ち上げても画面に歪みが出ないほどだ
Lavie M『LM500J/32DA』、ボディーの強度が非常に高く、ディスプレー部を掴んで持ち上げても画面に歪みが出ないほどだ



コンパクトにまとめられた本体は、横283×奥行き224×高さ27mm、重さは約1.55kg(ワイヤレスモデルでは1.57kg)。キーボードにスケルトンタイプを採用したほか、3種類のパームレストシールを用意し、ユーザーの好みに合わせてデザインを変更できるようになっている。

OSはWindows 98SE/2000。オフィススイートとしてOffice 2000 Personalが付属する。主なスペックは、Pentium III-500MHzを搭載する『LM500J/32DA』で、12GBのHDD、64MBのメモリー(SDRAM)、56kbps内蔵モデム、12.1インチのTFTカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)となっている。外付けFDDと外付けCD-ROMドライブは標準で添付される。

予想実売価格は『LM500J/32DA』で20万円台前半。“ワイヤレスインターネットモデル”の『LM500J/32DW』で20万円台後半となっている。その他の主なスペックは以下の通り。出荷開始時期は全モデルとも5月18日となっている。



Lavie M


モデル名


CPU


HDD


メモリー


価格


LM500J/32DA


P III-500MHz


12GB


64MB


20万円台前半


LM500J/32DW


P III-500MHz


12GB


64MB


20万円台後半


LM40H/32D6


Celeron-400MHz


6GB


64MB


20万円弱


エントリーモデルの『Lavie U』は買ってすぐ使える手軽さが売り

コンパクトオールインワンノートの『Lavie U』は、CPUにAMD K6-2+-450MHzを採用した、低価格のエントリーモデル。本体に“インターネット対応ボタン”と“メール対応ボタン”を搭載し、ワンタッチでメールなどを楽しむことができる。

Lavie U『LU45L/33D』、低価格モデルながらXGAの13.3インチ液晶を搭載する
Lavie U『LU45L/33D』、低価格モデルながらXGAの13.3インチ液晶を搭載する



OSはWindows 98SE/2000。オフィススイートは、Office 2000 Personal、またはJustsystem Homeが付属する。その他のソフトとして『PostPet for Windows ver2.0jp』や、キーボード練習ソフト『キーボードファイター』(Justsystem Homeモデルのみ)などが添付される。

主なスペックは、6GBのHDD、64MBのメモリー(SDRAM)、56kbps内蔵モデム、内蔵CD-ROMドライブ、内蔵FDDなど。ディスプレーは2タイプで、13.3インチカラー液晶(1024×768ドット、フルカラー)、もしくは12.1インチカラー液晶(800×600ドット、フルカラー)を用意する。

価格はオープンプライスで、予想実売価格は13.3インチモデルの『LU45L/33D』が20万円弱、12.1インチモデルの『LU45L/3SB』が10万円台後半となっている。出荷開始時期は5月18日から。

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