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米インテル、ストリーミングメディアサービス事業を開始

2000年05月12日 00時00分更新

文● 編集部

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インテル(株)の12日の発表によると、米インテル社は現地時間の11日、ストリーミングメディアサービス事業を開始すると発表した。これは放送運営センターのネットワークやインターネットサーバーを介して、音声やビデオをストリーム配信する事業。これを利用することで世界中の企業がインターネットを介して、コンサートのライブ中継や映画、ラジオ、各種教育プログラム、金融情報などのコンテンツを配信できるようになるという。今後2億ドル(約216億円)を投資し、スムースにストリーミング配信ができる世界規模のネットワークを構築していく。このために同社のインテリジェントネットワーク技術を採用した複数のデジタル放送運営センターを設立し、これらをネットワークで接続するという。既に2月にネットワーク整備を中心にした第1段階を終え、音声やビデオの配信サービスを一部提供開始しており、今夏にも、大規模な放送運営センターの本格運用や敷設ネットワークの拡張といった第2段階に入る予定にしている。放送運営センターは米オレゴン州ポートランドに開設し、続いて英国ロンドンに年内の本格稼動を目指して開設するとしている。なお、同事業は、インテルの新規ビジネス事業本部内に置くとしている。

また、インテルが参画し先進露光技術を開発する民間のコンソーシアムであるエクストリーム・ウルトラ・バイオレット LLC(EUV LLC)は現地時間の同日、メモリー開発の米マイクロン・テクノロジー社が同コンソーシアムに参加したと発表した。同コンソーシアムは、インテル、米AMD、米モトローラの3社が主導し、米国エネルギー省の管轄する3つの研究所から構成されるバーチャル国立研究所と協力して、半導体の機能向上に向け、先進露光技術を開発に取り組んでいるという。エクストリーム・ウルトラ・バイオレットは、極紫外線露光(Extreme Ultra Vioret Lithography)を利用し、回路パターンを0.1μm以下の線幅で焼き付けるのに必要とされる光学式の露光技術。これが完成すれば、現在の半導体製品と比較して、100倍の処理性能を備えたマイクロプロセッサーや100倍の情報量を記憶できるメモリーを開発できるようになるという。

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