【LinuxWorld Expo/Tokyo 2000レポート Vol.3】韓国のハンコムリナックス、Linux対応の日本語ワープロソフトを発売
2000年05月11日 00時00分更新
韓国のソフトウェア会社ハーンソフトの子会社であるLinux対応アプリケーション開発会社のハンコムリナックス(HancomLinux)社は、Linux対応の日本語ワープロソフト『アレアハングル
2000 for Linux』を6月に発売すると発表、東京ビッグサイトで開催されている“LinuxWorld
Expo/Tokyo 2000”会場内で記者発表会を行なった。
『アレアハングル 2000 for Linux』パッケージ |
『アレアハングル 2000 for Linux』は、“wine”技術を利用して開発されたLinux用ワープロソフト。ターボリナックスやRed
Hatなどの日本語版Linux OSの日本語入力機能を利用して、日本語文書を作成できるほか、多言語処理機能により、英語や韓国語など22種類の言語を表示できる。
同製品で作成した文書のほか、HTML文書やWindowsのMicrosoft Word文書、一太郎文書などの読み込み、編集、保存が可能。TrueTypeフォントは同製品専用のフォントに自動的に変換して表示するという。また、表作成や、合計/平均などの簡単な計算式の入力、常用句の登録、図形作成といった機能も搭載している。
同社は、同製品の発売に伴い、日本ユーザー向けのサポートセンターを韓国に設け、本格的な日本市場への事業展開を行なうという。製品の価格は未定だが、9000円以下になる見込み。また同社は、日本国内のユーザーを対象にしたβテストを、同社ウェブサイト上で本日より1ヵ月実施するという。
同社代表の朴相玄(パク・サンヒョン)氏は、「9月には、『アレアハングル2000』に和英辞書とスペルチェック機能を追加したデラックスバージョンを出荷する。また、表計算ソフトやプレゼンテーションソフトも開発中だ」としている |