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ローソン、ECのコンビニ決済・受取りサービスを開始

2000年05月10日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)ローソンは10日、BtoC(企業対消費者)の電子商取引サイト向けに、コンビニ決済・物流サービス“econtext(イーコンテクスト)”を発表した。ユーザーは、提携ECサイトで注文した商品の代金をローソン店頭で支払えるほか、商品の受取りや自宅配送サービスも受けられる。すでに今年2月から決済サービスのみを開始していたが、5月末には商品受渡しを含む全サービスがスタートする予定。

ローソン新規事業開発本部 Eビジネス部の石井顕氏。店頭のキオスク端末『Loppi』の売上規模は'99年度('99年4月~2000年3月)で約400億円になるという ローソン新規事業開発本部 Eビジネス部の石井顕氏。店頭のキオスク端末『Loppi』の売上規模は'99年度('99年4月~2000年3月)で約400億円になるという



消費者の視点から見た同サービスの流れは、(1)“econtext”に対応するECサイトで商品を注文し、商品引渡し方法(店頭受取り/自宅受取り)を選択する、(2)商品の在庫が確認され次第、4~7桁の番号による受注番号がメールで通知される、(3)ローソン店頭に出向き、店頭のキオスク端末『Loppi(ロッピー)』に受注番号を入れる、(4)Loppiが発行する明細を持ってコンビニのレジで代金を支払う、(5)ローソン店頭/自宅で商品を受け取る--というもの。

商品は、ECサイト運営者側の在庫確認が完了され次第発送され、在庫確認から店頭/自宅に届くまで約3日かかるという。自宅配送は、ヤマト運輸(株)との提携によるもの。決済については、競合他社でも同様のサービスを提供しているが、店頭での代金支払いの際にクレジットカード支払いにも対応するのが“econtext”の特徴だとローソンでは位置付けている。

ECサイト運営者は、“econtext”のシステムに注文データや在庫確保データなどを渡し、同システムから、入金状況データなどを受け取る。これらのデータを連動させるために、サイト側のウェブサーバーに専用の各種モジュールを設定する必要がある。

同サービスの初期導入費用は5万円で、月額基本料は5000円から。これらに、モジュールなどシステムの構築費、店舗現金支払いの決済手数料などが加算される。

5月末に同サービスが利用できるようになるのは、ローソンのショッピングサイト“@LAWSON”、および、同システムの構築に参加する(株)デジタルガレージの“Web Nation”。ローソンによると、現在300社と商談を行なっており、楽天(株)やJR東日本(株)のショッピングサイトが、同システムの採用を決めているという。同サービスの売上目標は現時点で公表していない。

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