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EMCジャパン、最大19TBの大規模ストレージ装置など新製品を発表――今年の出荷目標は合計1.5ペタバイト

2000年05月09日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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イーエムシージャパン(株)は9日、企業向けストレージシステムの新製品を発表し、都内で記者発表会を開いた。新製品は最大容量が19.1TB(テラバイト)の大規模ストレージ装置『Symmetrix 8000ファミリ』や高速シリアルインターフェースであるFibre Channelスイッチ、ストレージシステムの管理アプリケーションなど。同社では「他ベンダーと異なり、ストレージに対する企業の要望に包括的に応えられるシステム」としている。

発表されたのは、大規模ストレージ装置のSymmetrix 8000ファミリと、ミッドレンジストレージ装置の『EMC Clarix FC4500』、ファイルサーバー『EMC Celerra』、Fibre Channelスイッチ『EMC Connectrix』、ストレージ管理用ミドルウェアの『EMC Enginuity』、遠隔地ミラーリングソフトウェアの『EMC SRDF(Symmetrix Remote Data Facility)』、ストレージ管理ソフト『EMC Access Logix』。

『Symmetrix 8000ファミリ』 『Symmetrix 8000ファミリ』



このうち、Symmetrix 8000ファミリは、ERP(Enterprise Resource Plannning)やデータウェアハウスなど膨大なデータ容量を必要とするアプリケーション向けのストレージ装置。従来製品と同じ床面積(527平方cm)を維持しながら、最大容量は19.1TB(内蔵ドライブ384基搭載時)と従来の2倍以上に向上しているという。最小容量は72GB。インターフェースはFibre ChannelとUltra SCSI、ESCONを同時に利用可能。OSは各種UNIX、Windows NT、Linuxをサポートする。

『EMC Clarix FC4500』 『EMC Clarix FC4500』



またClarix FC4500は、企業の部門向けのミッドレンジストレージシステム。90GBから3.6TBまでの容量に対応。各種UNIXやWindows NTなど異なるOSのサーバーから同時にアクセスできる点が特徴という。Fibre Channelスイッチを利用することでSAN(Storage Area Network)を構築することも可能としている。

このほか、ネットワーク接続型ストレージのCelerraやミラーリングソフトのSRDFでは新たにFibre Channelに対応するなどの機能強化が図られている。

同社は世界トップシェアの大規模ストレージ専業ベンダーである米EMC社の日本法人。新製品により、e-Businessに関わる企業は増大するデータを一元的に効率良く管理することが可能という。同社によれば、米検索サイト大手のエキサイト・アットホーム社が検索エンジン用データベースをSymmetrix 8000で統合したところ、パフォーマンスが400パーセントアップしたという。

新製品を発表するイーエムシージャパン社長のディック・ウォルベン氏。今年4月10日付けで執行副社長から昇格した 新製品を発表するイーエムシージャパン社長のディック・ウォルベン氏。今年4月10日付けで執行副社長から昇格した



発表会で、イーエムシージャパン社長のディック・ウォルベン(Dick Wolven)氏は、「企業のストレージ需要は増え続けており、今年は国内で合計1.5PB(ペタバイト、1PBは1000TB)を出荷する予定だ」と述べた。

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