NTTコミュニケーションズ(株)(略称:NTT Com)とインターネットソリューションプロバイダーである米Verio社は5月8日、両社の取締役会の承認に基づき、NTT
ComがVerioの株式に対して公開買い付け(TOB)方式を実施してVerio社を買収、NTT
Comの米国子会社と合併することで合意したと発表した。
1株当たりの買い付け価格は60ドル(約6530円)で、買収総額は約55億ドル(約5985億円)になるという。NTT
Comは5月17日までに買い付けを開始し、Verio株式の過半数を取得した段階で買い付け条件が成立する。
同社は、今回の買収により米国へ事業参入し、IPネットワークやネットワーク管理システムなどを統合したグローバルなネットワーク“ワンネットワーク”を構築して、高品質なIP-VANサービス、さらにはアウトソーシング環境やネットワーク上での認証決済機能をパッケージ化した次世代IPプラットフォームサービスなどを提供していくという。
Verioは、米国内に大容量IPバックボーンネットワークを所有する大手プロバイダー。特にウェブホスティング事業においては世界127ヵ国に約40万の顧客を持っている。NTT
Comは、'98年5月に筆頭株主としてVerioに資本参加(約10パーセント)していた。なお、Verioの経営陣は買収後も同社に留まり、Verioブランドのサービスを提供していくという。