日本アイ・ビー・エム(株)は5月1日、米IBM社が世界7ヵ国の2373の小規模企業を対象に行なったインターネット利用度調査の結果に基づいた、日本の小規模企業のネット利用の特徴を発表した。この調査は、米IBMがアメリカ合衆国、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本の先進7ヵ国で無作為に抽出した小規模企業(従業員数100名未満)を対象として、'99年8月から9月に行なったもの。電話調査は、米IBMが米Cyber
Dialouge社に委託し、母国語による聞き取り調査として実施した。調査対象企業は米ダン
アンド
ブラッドストリート社の保有するグローバルな小規模企業リスト“Worldbase”に基づいており、政府および教育関連セクターを除く全ての業種から無作為に抽出したという。
この結果、世界7ヵ国の小規模企業中36%は、電子メール、ウェブ、商用オンラインサービス等、ネットワークで社外と接続された“オンラインSB(スモール・ビジネス)”であった。日本のオンラインSBの割合は27%で最下位のイタリア(19%)の次に低い結果であった。他国と比較すると、ウェブサイトを持つオンラインSBの42%が、ウェブでの受注を受けつけており(7ヵ国中2位)、ほぼ平均となる23%のオンラインSBが、インターネット証券やバンキングなどのオンライン金融の歴史が浅いにも関わらず、利用経験があると回答している。また、オンライン販売におけるB
to Bの比率が他国と比較して低く、B to Cの割合が73%と最も高いのも特徴としている。
日本IBMでは、日本でのインターネット活用の度合いは、現時点ではインターネット導入の歴史の浅さや、経済状況の低迷などから他国と比べて低くなっているが、将来的な成長は期待できるとみている。
国名 |
総数 |
オンラインSB |
オフラインSB |
北米(アメリカ+カナダ) |
601 |
399 |
202 |
イギリス |
399 |
217 |
182 |
フランス |
373 |
198 |
175 |
ドイツ |
317 |
215 |
102 |
イタリア |
322 |
208 |
114 |
日本 |
361 |
201 |
160 |
合計 |
2373 |
1438 |
935 |
国別調査対象小規模企業