(株)東芝は28日、'99年度(1999年4月~2000年3月)の連結決算を発表した。売上高は5兆749億円で前年度8.5%増、営業利益は1010億円で前年度231.2%の大幅増となった。純利益は、米国でのフロッピーディスクコントローラー訴訟の和解費用の約1100億円を含む特別損失により、139億円の赤字となった。
今回、最も伸張があったのが電子デバイス分野。売上高は、前年度比22%増の1兆4773億円。236億円の営業損失を記録したが、前年度の赤字額434億円と比べ、大幅に改善された。NAND型フラッシュメモリーや、システムLSIなどを中心に半導体の収益が下期から急回復したことに加え、液晶の需要も好調に推移したという。
また今期は、家庭電器分野が8年ぶりに黒字になった。売上高は6599億円、営業利益は54億円。
2000年度の業績見通しについて、IT関連システム・機器や、半導体・液晶が好調に推移するとし、売上高は6兆1000億円、純利益は1000億円を見込む。