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【センサ総合展2000】カラーレーザー顕微鏡やほこりセンサーなど、産業用センサーが集合

2000年04月28日 00時00分更新

文● 浅野純也

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26日から28日までの3日間、東京有明の東京ビッグサイトで“センサ総合展2000”が開催されている。主催は(株)日本工業新聞社。国内外の53社が各種センサー機器やセンサーを応用した計測機器などに加え、センサー技術に関連するマイクロマシンなどを出展した。

展示されたセンサーのほとんどは産業用として製造や研究開発の現場で使われるもの。圧力やひずみ、トルク、温度、湿度、水位、画像、磁力、変位、測距、光、ジャイロなどさまざまなセンサー製品が展示された。変わったものとして、空気中のちりの様子を光をあてて測定するほこりセンサーや微細世界をセンスする意味で顕微鏡なども並べられた。ほこりセンサーは掃除機やエアコンなどで使われるもの。また顕微鏡は画像処理によって電子顕微鏡なみの精度を持つものもあった。パソコン関連ではシャープ(株)がノートパソコンのポインティングデバイスに応用している光センサーなども展示されていた。

テーマ展示されたマイクロマシン関連では、10×30mmサイズの極小ポンプや光を受けて駆動する光アクチュエーター、分子膜によって毒物を検知するバイオセンサー、微小サイズのリニアモーターなど大学や企業で研究されている最新テーマのセンサーが展示された。松下電器産業(株)のマイクロマシン技術で作られた赤外線分光計は現在人工衛星に搭載されているものと同じものが展示されていた。

画像処理によって1万6000倍の倍率で深い被写界深度の映像を得られるカラーレーザー顕微鏡
画像処理によって1万6000倍の倍率で深い被写界深度の映像を得られるカラーレーザー顕微鏡



空気中のちりの様子を光をあてて測定するほこりセンサー
空気中のちりの様子を光をあてて測定するほこりセンサー



画像センサーは画像認識や温度を検出するものが展示された
画像センサーは画像認識や温度を検出するものが展示された



スイッチの状態検出を光で行なう光ポインティングデバイス
スイッチの状態検出を光で行なう光ポインティングデバイス



(株)NTTドコモは高速のデータ通信が可能なDoPaを使ったLPガスの検針・管理システムを展示した
(株)NTTドコモは高速のデータ通信が可能なDoPaを使ったLPガスの検針・管理システムを展示した



レーザー光線を電磁駆動させたミラーで反射させる『エコスキャン』。光スイッチとしてリモコンなどに応用される
レーザー光線を電磁駆動させたミラーで反射させる『エコスキャン』。光スイッチとしてリモコンなどに応用される



マイクロマシン技術で製造される10×30mmのマイクロポンプ
マイクロマシン技術で製造される10×30mmのマイクロポンプ

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