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ワープ、“スーパーワープ”に社名を変更--事業の中心をゲームからネットワークサービスへ

2000年04月28日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ワープは、事業内容拡大に伴い社名を“株式会社スーパーワープ”*に変更すると発表、本日都内ホテルで説明会“Superwarp Blossom”を行なった。

*株式会社スーパーワープは、現在登記申請中であり、設立日や資本金などの会社概要については後日正式に発表される。

スーパーワープの事業概念について説明を行なった飯野代表取締役スーパーワープの事業概念について説明を行なった飯野代表取締役



スーパーワープは、“Hotcakes”、“Dreamap”、“Goodvibes”、“@tack”の4つのセクションで構成される。

Hotcakesはネットワークサービスを行なうセクションで、ユーザーひとりひとに合ったサービス提供を目指すという。キャラクターを利用したユーザーインターフェースのツールにより、さまざまな情報が提供される。キャラクターとユーザーが対話することで、キャラクターはユーザーの嗜好を把握し、ユーザーに適した情報を提供する。また同じような嗜好の他のユーザーとのネットワーク上での出会いの場も提供するという。

Dreamapは、DVD-ROMタイトルの制作セクションで、旧ワープの事業内容にもっとも近いもの。DVDフォーマットのインタラクティブなオリジナルタイトルを制作する。オリジナルタイトルの1回のプレイ時間は約30分ほどの予定で、第1弾タイトルは9月に発売するという。第1弾タイトルの初回リリースは数量を限定し、インターネットのみでの世界同時販売となる。

Goodvibesは音楽関連サービスを行なうセクション。アーティストとファン、およびファン同士のコミュニケーションの場を提供するという。同社は現在、いくつかの音楽プロダクションと話を進めており、近々具体的なサービスを発表するとしている。

@tackはネットワークゲーム制作セクション。ネットワークでのみ利用可能なゲームを制作するほか、そのゲームに関するコミュニティーも合わせて提供するという。同社は、来春までに1タイトルを発表するとしている。

説明会の壇上に立ったスーパーワープの代表取締役である飯野賢治氏は、スーパーワープの事業概念について説明した。

「スーパーワープの事業は、われわれが作りたい物を作ってユーザーに直接提供するという、これまでのワープの事業概念をさらに推し進めたもの。新しい事業チャンスを与えてくれたきっかけはネットワークだ」

「現在のウェブブラウザーを利用した情報収集は決して手軽ではない。われわれはHotcakesを利用して、便利で楽しくユーザーに合った情報を提供するサービスを行なう。DreamapではインタラクティブなオリジナルDVDタイトルを作成する。現在のDVDタイトルはほとんどが映画/TVなどの移植版で、オリジナルではない。さまざまな仕掛けのあるDVDタイトルを制作する。Goodvibesは、音楽の新しい楽しみかたを提案するもの。音楽配信はやるかもしれないが、それがメインのサービスではない。@tackでは、完全なネットワークゲームを制作する。そこで生まれるコミュニティーを重視したサービスを展開する。将来的には、これら4つの事業が融合して大きなスーパーワープになるだろう」

今回の説明会では、同社の事業概念のみが説明され、各サービスの具体的な紹介は行なわれなかった。各サービスに関する詳細、およびパートナー企業の紹介については、今夏行なわれる“Superwarp Summer”で発表するという。

“Superwarp Blossom”のオープニングに登場した“湯島白梅太鼓”。東京湯島天神に咲く白梅の美しさを表わすという太鼓の演技
“Superwarp Blossom”のオープニングに登場した“湯島白梅太鼓”。東京湯島天神に咲く白梅の美しさを表わすという太鼓の演技



司会は緒川たまきさん。マックスファクター『SK-II』のCMや、NINTENDO 64DDソフト『巨人のドシン1』の声出演などでおなじみ。CMやゲームと同様のおっとりとした声が会場に響き渡った司会は緒川たまきさん。マックスファクター『SK-II』のCMや、NINTENDO 64DDソフト『巨人のドシン1』の声出演などでおなじみ。CMやゲームと同様のおっとりとした声が会場に響き渡った



ビジネスパートナーのひとりである(株)ネオテニー代表取締役の伊藤穣一氏も登場。「インターネットでは、日本から何かできるかが大事。これからはウェブブラウザーではなくサービスが重要となるだろう。ネオテニーは会社を作る人たちの手伝いをする。ユーザーにとってわかりやすいインターネット用インターフェースの作成/提供については、飯野さんにまかせる」とコメントビジネスパートナーのひとりである(株)ネオテニー代表取締役の伊藤穣一氏も登場。「インターネットでは、日本から何かできるかが大事。これからはウェブブラウザーではなくサービスが重要となるだろう。ネオテニーは会社を作る人たちの手伝いをする。ユーザーにとってわかりやすいインターネット用インターフェースの作成/提供については、飯野さんにまかせる」とコメント



画面中央のスーパーワープのロゴマークは、顔と顔が向かい合っているデザインだという
画面中央のスーパーワープのロゴマークは、顔と顔が向かい合っているデザインだという

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