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日本ボルチモア、第3者割当増資を実施--パートナー重視の戦略へ

2000年04月27日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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5月1日に(株)エヌ・エス・ジェーから社名変更する日本ボルチモアテクノロジーズ(株)は27日、都内において、第3者割当増資の発表と事業戦略の説明を行なった。

第3者割当増資の額は合計18億7200万円で、ソフトバンクネットワークス(株)、伊藤忠テクノサイエンス(株)、東京電力(株)など14社が引き受ける(表1、各社の引き受け額は非公開)。増資後の同社資本金は約29億1000万円となる。今回の増資の目的は、事業基盤の強化と財務体質の強化だという。

事業戦略としては、営業と開発の人員を増やすほか、新たに(株)日立製作所、新日鉄情報通信システム(株)など8社とリセラー契約を締結(表2)。従来はPKI製品の販売において直接販売の比率が高かったが、今後はパートナー重視の間接販売へ移行していくとしている。

日本ボルチモアの代表取締役社長である春日原森氏は、「4月26日にサイバートラスト(株)と業務提携した*。これにより、PKIベースの製品、サービスにおいて、ホスティングサービス、証明書発行、認証局構築の全てを提供できるのが強み。売るだけではなく、ソリューションとして提供できる」と、電子認証サービスを提供している他社はそれらの一部を提供しているにすぎず差別化できると説明した。

*米サイバートラスト社は、1月に米ボルチモアテクノロジーズ社に買収された

日本ボルチモアの春日原森社長
日本ボルチモアの春日原森社長



今後の売上目標については、「PKIマーケットは急拡大しているが、その拡大以上に売上を伸ばし、トップシェアを維持していく」と意欲をみせた。

第3者割当増資の引き受け先
(株)アクセス
アジアパシフィックシステム総研(株)
イーエスファンド(株)
イーソリューションズ(株)
伊藤忠テクノサイエンス(株)
(株)インテック
エムエス情報システム(株)
(株)エムケーシー・スタット
グローバルセキュリティエキスパート(株)
ソフトバンク・インベストメント(株)のファンド
ソフトバンクネットワークス(株)
東京電力(株)
東京ビジネスエンジニアリング(株)
(株)ビジネスブレイン太田昭和


表1:第3者割当増資の引き受け先



新規リセラー一覧
アジアパシフィックシステム総研(株)
伊藤忠テクノサイエンス(株)
エムエス情報システム(株)
(株)エムケーシー・スタット
新日鉄情報通信システム(株)
(株)ソピア
(株)日立製作所
(株)ヒロケイ


表2:新規リセラー一覧

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