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サンブリッジ、ベンチャーを支援する共同オフィス“ベンチャーハビタット”をオープン

2000年04月26日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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ネットベンチャーを対象とする投資会社の(株)サンブリッジは26日、出資したベンチャー企業が共同で利用できるオフィス“ベンチャーハビタット”を東京・渋谷区内にオープンさせた。ベンチャーハビタットには10社以上のネットベンチャーが共同で入居。同社で実務やマーケティング、技術面での支援を行なうほか、共同の勉強会を開催するなどしてベンチャー同士の交流を促す。ベンチャーの設立から成功までを一貫して手助けすることで、投資事業の効率を高めるのが狙いだ。

『ベンチャーハビタット』内のオフィス
『ベンチャーハビタット』内のオフィス



ベンチャーハビタットは東京のJR渋谷駅前にある複合型ビル“渋谷マークシティ”の17階にオープンした。総面積は2120平方mで、最大16社、250人程度が入居できる。その他、オフィススペースには会議室や、100人を収容できるセミナールームなどを備えている。入居企業には備え付けの机や電話、LAN環境などが提供され、起業間もないベンチャーがすぐに業務を開始できる環境が整っている。

入居はインターネット関連ベンチャーに限り、サンブリッジによる事業計画書の承認と初期投資の受け入れが条件となる。5月までに入居が決まっているのは、IT技術者向けコミュニティーサイトを運営する(株)アットマーク・アイティ、広告メール配信のオプトメール(株)、日本オラクルの子会社として5月に設立予定の“ミラクル・リナックス株式会社”など10社。サンブリッジと、同社の関連会社である(株)サンブリッジテクノロジーズ、(株)イー・ブリッジも同居する。

サンブリッジでは、ベンチャーの事業計画作成にアドバイスをしたり、会社の登記や経理を代行するなど、ビジネスと実務の両面でベンチャーを支援していく。さらにイー・ブリッジがマーケティングや営業全般を、サンブリッジテクノロジーズはベンチャーが運営するサイトの構築や管理などシステム関連のサポートを請け負う。

このほかベンチャービジネスに関わる各種セミナーや共同の勉強会を開催を予定。ベンチャー企業同士の横のつながりを活発化し、互いに刺激し合える環境を作り出すという。またベンチャーに興味を持つ大学生を対象に、インターンシップを実施する計画もある。

サンブリッジは、日本オラクル(株)元社長のアレン・マイナー氏が社長を務めるベンチャー投資会社。社名はアドバイザリーボードに名を連ねている日本オラクル現社長の佐野力氏が、「日米のベンチャー企業の架け橋になるように」と名付けたという。

記者発表会はベンチャーハビット内のセミナールームで開かれた。サンブリッジ社長のマイナー氏は、「インキュベーターという言葉には、後先を考えずに機械的にベンチャーを育てていくような意味合いを感じる。我々が目指すのは、ベンチャーが生まれ育つのにもっとも適したハビット(環境)だ」と語った。

サンブリッジ社長のアラン・マイナー氏 サンブリッジ社長のアラン・マイナー氏

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