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ヤマハがデジタル楽器の新製品を発表

2000年04月26日 00時00分更新

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ヤマハ(株)は25日、都内で新製品発表会を開催、シンセサイザーやサンプラーなどデジタル楽器の新製品群を発表した。

製品発表に先立って同社は、シンセサイザーやコンピューターミュージック関連製品を扱う“電子楽器事業部”とレコーディング機器などの音響設備製品を扱う“音響システム事業部”を新たに“PA・DMI事業部”として統合したことを発表した。ともにデジタル技術がキーテクノロジーになっていること、すでに製品が単独で機能するのではなく機器同士のネットワーク化が進んでいることを理由に挙げ、今後は製品ラインのシステム化やネットワークへの対応、開発の効率アップなど、統合によるシナジー効果を狙うと話した。

組織変更について説明をする副事業部長の服部氏
組織変更について説明をする副事業部長の服部氏



新製品は、シンセサイザーの『S30』とサンプラーユニットの『SU-200』の2点。S-30はすでに発売されているS-80のローコスト版で、鍵盤数を61鍵にサイズダウン、プラグイン可能なボードの数を1つに減らしたもの。基本的な音色やエフェクト数などのスペックは上位モデルをそのまま受け継いでいる。またコンピューター接続用のシリアル端子や外部記録メディアとしてスマートメディア端子を装備。PCに接続して専用のボイスエディターソフトを使ったり、スマートメディアでのデータのやり取りができるなど、PCベースの音楽制作も引き続きサポートしている。価格は12万8000円。

S-80の低価格モデル『S-30』。基本機能をそのまま受け継いだハイコストパフォーマンスモデル。PCとの接続も可能だ
S-80の低価格モデル『S-30』。基本機能をそのまま受け継いだハイコストパフォーマンスモデル。PCとの接続も可能だ



サンプラーユニット『SU-200』。大きめのボタンでリアルタイムにダンス音楽を作り出すことができる
サンプラーユニット『SU-200』。大きめのボタンでリアルタイムにダンス音楽を作り出すことができる



『SU-200』は、DJプレイやブレイクビーツ用のサンプリングユニット。ダンスミュージックなどで多用されるサンプリングフレーズのプレーユニットとして上位機『SU-700』の基本機能を受け継ぎつつ、新機能を加えた製品だ。最大の特徴は最大6つのサンプリングフレーズの再生スピードを自由に同期できる点(もちろんピッチは変わらない)。異なるスピードのサンプルを同期させることで、あたかもシーケンサーのような再生演奏を行なうことができる。また外部MIDI端子からの同期信号によるコントロールも可能だ。サンプルフレーズに対するエフェクト機能も充実しており、フレーズ内の音を並び替えたりできるほか、ノブによるリアルタイムコントロールにも対応している。価格は4万4800円。

Macintosh用のHELLO!MUSIC!パッケージも展示された。カラフルなキューブ状のハコはiMacカラーにフィットするUSBスピーカーシステム『YST-MS35D』
Macintosh用のHELLO!MUSIC!パッケージも展示された。カラフルなキューブ状のハコはiMacカラーにフィットするUSBスピーカーシステム『YST-MS35D』



16チャンネル24ビットのHDDレコーダー。CD-RWドライブも内蔵したオールインワンのデジタルワークステーション『AW4416』
16チャンネル24ビットのHDDレコーダー。CD-RWドライブも内蔵したオールインワンのデジタルワークステーション『AW4416』



このほか会場には先日発表されたMacintosh用の音楽パッケージ『HELLO! MUSIC! 1000』や『同2000』、Mac版のXGWorks 3.0などを展示したほか、3月発表のデジタルワークステーション『AW4416』によるデモ演奏なども行なわれた。さらに参考出品として、DJプレイに特化したキーボードなども展示された。

参考出品されたデジタルミキシングエンジン『DME32』。ミキシング卓の機能をパソコンからコンフィグレーションできるシステム
参考出品されたデジタルミキシングエンジン『DME32』。ミキシング卓の機能をパソコンからコンフィグレーションできるシステム



参考出品されたDJ用キーボード『DJX-II』。DJプレイ用にカスタマイズされている。外観も派手だ
参考出品されたDJ用キーボード『DJX-II』。DJプレイ用にカスタマイズされている。外観も派手だ



同じく参考出品のDJプレイ用マシン『DJX-IIB』。2つのターンテーブルを備える
同じく参考出品のDJプレイ用マシン『DJX-IIB』。2つのターンテーブルを備える



事業部が統合されたことで、フルデジタルのミキサーシステム『M1D』も展示された
事業部が統合されたことで、フルデジタルのミキサーシステム『M1D』も展示された

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