レゴ ジャパン(株)と(株)メディアファクトリーは、『レゴ
マインドストーム』シリーズの拡張キット第3弾『EXPLORATION MARS(マーズ)』(英語版)を4月29日に発売すると発表、本日レゴ
ジャパン本社で発表会を行なった。
『マーズ』を利用して作成した遠隔操作可能なロボット |
レゴ マインドストームは、米レゴ社と米MIT(マサチューセッツ州工科大)が共同開発したインテリジェントトイ。8bitのマイクロコンピューターを搭載した専用ブロック“RCX”と、既存のレゴブロックを組み合わせて、オリジナルの自走式ロボットを作成できる。ロボットの動きは、PC上の専用ソフトウェアでプログラムできるようになっている。
日本でも、マイクロコンピューターと、タッチセンサー、光センサー、モーターといったロボットを作成するための部品をセットにした『レゴ
マインドストーム 基本セット』(RIS:Robotics Invention System)の英語版(日本語解説書付き)が販売されている。
マーズは、基本セットに組み込むための拡張キット。マーズを組み込むことで、PCからロボットを無線で遠隔操作できるようになる。また、マーズで作成したロボットに市販のPC対応の小型ビデオカメラを搭載して、ビデオカメラをPCと接続すれば、ビデオカメラがとらえた映像をPC上の専用ソフトウェア画面上に表示できる。専用ソフトウェアの対応OSはWindows
98。価格はオープンプライスで、(株)アスキーのECサイト“e-sekai”での販売価格は9000円。
発表会場で行なわれた、ロボットを遠隔操作で手前の車庫に乗せるデモ |
また、拡張キット第4弾として、レゴ用のUSB対応PCビデオカメラ“LEGO
CAM(レゴカム)”を搭載した『LEGO MINDSTORM VISION COMMAND(ヴィジョンコマンド)』(英語版)を今秋に発売する。LEGO
CAMが視覚センサーとして機能し、LEGO CAMを通して見たものに反応するロボットを組み立てることが可能。なおLEGO
CAMは通常のPCビデオカメラとしても利用できる。さらに、2000年12月には、基本キットの日本語版『RIS
2.0』を発売するという。両製品とも価格は未定。
無線送信キット(写真左)をPCに接続し、PC上から無線で遠隔操作を行なう |
マーズのパッケージと、マーズで作成したロボット。PCカメラは、市販のものを利用可能。このロボットは、NEC製のPCビデオカメラを利用している |
発表会場で挨拶に立ったレゴ ジャパンの伊藤氏。「レゴ マインドストームは、誰もが短時間で自由に動かせるロボットを作成できるキット。機能や動作が限られており、その範囲内で楽しむためのペットロボットとはコンセプトが異なる」 |