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“テライユキ”のユニークデジタルが画像や音声配信など新サービスを発表

2000年04月19日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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“テライユキ”など3DCGアイドルの開発/プロモーションを行なうプロダクション会社である(株)ユニークデジタルは、今後の事業戦略に関する記者発表会を都内で行なった。

ユニークデジタルは、3DCGアイドルの総合プロダクション会社。3DCGアイドルのプロモーションや、版権の管理、マーケティング活動などを行なっており、3DCGアイドルのグラビア写真や動画、音声などのデータをインターネットやiモードなどの携帯電話を通じて配信している。

同社は、総額1億4600万円の第三者割当増資を実施し、3月末までに払込を完了したと本日発表した。増資引受先は、(株)イーフロンティア、(株)イマ・コーポレーション、(株)大阪有線放送社、(株)ディジット、(株)光通信、(株)プラザクリエイト、フォトネットジャパン(株)など計13社。同社は今回の増資に伴い、引受先各社との事業提携を強化し、今後3DCGアイドルに関するさまざまなビジネスを展開するという。

3DCGアイドルをさまざまな形でユーザーに提供

3DCGアイドルの音楽業界への展開を図る。第1弾として、7月にテライユキの音楽CDがリリースされる。テライユキの声を担当するのは、大阪有線放送がオーディションで選考した歌手志望の女性。テライユキのCDデビュー後、しばらくしてから、“テライユキの声はこの子だった”と、表舞台に登場させる仕掛けを予定しているという。テライユキのCDは大阪有線放送が制作、エイベックスが販売する。

コンテンツ配信サービスでは、プラザクリエイトのグループ会社が、3DCGアイドルのポストカードを制作、販売する。画像の配信方法も多様化させ、画像のiモードへの配信のほか、画像の高画質プリントアウトサービスも行なう。コンビニエンスストアのマルチメディア端末を利用して、画面上の3DCGアイドルに好きなポーズをとらせ、それをプリントアウトするサービスや、ユーザーの写真とアイドルの写真の合成サービスも提供する。さらに、画像だけでなく音声の配信も予定しており、音楽CDの曲を着メロ配信したり、アイドルの声(トーク)を提供したりするという。

また、インターネット上で3DCGアイドルのトレーディングカード型対戦を行なえる“ネットレカ”サービスを今夏に開始する。ユーザーは、自分のPC上でアイドルを育成し、専用ウェブサイト上で他のユーザーのキャラクターと対戦したり、キャラクターの交換を行なったりできる。専用のコミュニティーサイトを今夏にオープンし、サービスを開始する。年内には紙のトレーディングカードも販売する。

『Shade』のイメージキャラクター“飛飛(FeiFei)”。今夏に写真集が発売される『Shade』のイメージキャラクター“飛飛(FeiFei)”。今夏に写真集が発売される



発表会場の席で、同社代表取締役社長の嬉野勝美氏は、「3DCGアイドルと実在のアイドルとどこが違うか、クリエイターによって生み出されたバーチャルアイドルであり、クリエイターの個性が表われている。ホリプロの“伊達杏子”との違いは、伊達杏子が数億円もかけて制作されたのに対し、現在の3DCGアイドルたちは『Shade』など安価で手に入るソフトで制作でき、しかもはるかに可愛いくてリアルだ」

ユニークデジタルの嬉野社長「年内までに30人の3DCGアイドルを登場させたい」
ユニークデジタルの嬉野社長「年内までに30人の3DCGアイドルを登場させたい」



「今回第三者増資割当を行なったが、今後も数回程度増資を行ないたい。また来年をめどに会社の上場公開を考えている。3DCGアイドルのビジネスは、現在われわれも驚くぐらい非常に速いスピードで展開している。今後は市場を拡大し、アジア地域への海外展開も行なう」と語った。

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