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シスコシステムズ、11MbpsのワイヤレスLAN製品を発表

2000年04月19日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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シスコシステムズ(株)は19日、都内のホテルで開催中のプライベートショー“CiscoWave2000+NETWORKERS”において、11Mbpsの最大データ転送速度を持つワイヤレスLAN製品『シスコ Aironet(エアロネット) 340シリーズ』を発表した。アクセスポイント、PCカードタイプアダプター、PCIバス用カードタイプアダプターが用意され、価格はそれぞれ16万9000円、3万4000円、4万7000円。6月に出荷開始予定。

Aironet 340のPCカードタイプアダプターAironet 340のPCカードタイプアダプター



Aironet 340シリーズは、2.4GHz帯の電波を使ったワイヤレスLAN製品で、国際規格であるIEEE802.11bに準拠している。アクセスポイントは10/100BASE-TXのEthernetインターフェースを備えており、外部からウェブベースのメニューによって、運用状況のモニターが可能となっている。セキュリティー面では、40bitまたは128bitのWEP(Wired Equivalent Privacy)暗号化機能を搭載している。また、クライアント側のアダプターには、電波強度の測定ツールソフトや、設定・管理ソフトウェアが用意される。サポートするOSは、Windows CE/98/NT 4.0/2000となっている。

米シスコシステムズ、Desktop Switching Business Unit,Senior Director of Marketingのビル・ロッシ氏。手に持っているのはAironet 340のアクセスポイント
米シスコシステムズ、Desktop Switching Business Unit,Senior Director of Marketingのビル・ロッシ氏。手に持っているのはAironet 340のアクセスポイント



Aironet製品はシスコシステムズが3月15日に買収を発表した、ワイヤレスLAN製品のメーカー米Aironet Wireless Communications社の製品。Aironetについて説明した、米シスコシステムズのDesktop Switching Business Unit,Senior Director of Marketingのビル・ロッシ(Bill Rossi)氏によると、11Mbpsという従来の10BASE-Tに匹敵する速度になったことや、製品価格が下がったことにより、ワイヤレスLAN製品について大きな成長が見込めるとしている。

また、ロッシ氏は今後のワイヤレスLAN技術の見通しにも触れ、年内には22Mbps製品が登場し、来年には5GHz帯を使う54Mbps製品が現れるとした。
今回の日本での発表には含まれていないが、Aironet 340シリーズには、ビルとビルの間のネットワークを電波により接続する製品も用意されており、今後もワイヤレスLAN製品のラインアップを増強していくと見られる。

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