17日、米シタラ・ネットワークス社は、ネットワーク上のエッジ部に接続し、トラフィックを制御してネットワークのパフォーマンスを向上できる統合型ネットワーク管理システム『QoSWorks』を5月より発売すると発表した。
『QoSWorks』は、ポリシー設定、TCPレートシェーピング、キューイング、キャッシングなどの機能をワンボックスに統合し、既存のネットワークやアプリケーション構成を変更せずに運用できる点に大きな特徴がある。
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『QoSWorks』シリーズ。日本では5月ごろ発売。住商データコム(株)などが取り扱う |
『QoSWorks』では、ネットワーク上に流れる各種トラフィックタイプやクラスをリアルタイムに特定し分類する。ポリシーの設定や、トラフィックのモニタリングは、共通のユーザーインターフェースを用いる。クラス分類されたレポートから、アプリケーション、ユーザー、時刻、接続別に、ネットワーク帯域を優先的に割り付けることによってパフォーマンスを向上できる。
製品のラインアップは、対応帯域幅が64kbpsの『QoSWorks 3000』、384kbpsまでの『同
5000』、T1/E1までの『同 5000』を揃えている。価格は未定だが、米国では3000ドルぐらいから。また、これ以外に夏ごろまでに、10Mbpsや45Mbpsに対応する製品も出荷する予定。
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来日したシタラ・ネットワーク社のCTO、マ二ッキャム・スリドハー氏。『QoSWorks』の機能について説明 |
なお、同社では今月中にも日本オフィスの法人化を進めるという。日本法人の社長に就任する予定の寺本匡利氏は、「日本における市場の拡大、パートナーシップの拡大を狙って法人化する。今後は製品のサポートもしやすくなる」と語った。なお、製品はパートナーである住商データコム(株)などにおいて出荷する予定。
