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岩崎通信機、中小規模向けデータ・音声ハイブリッドPBXを発表――ルーセントとの提携製品

2000年04月12日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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岩崎通信機(株)は11日、音声・データハイブリッド対応PBX(構内交換機)2製品を発表し、都内で記者発表を行なった。新製品は米ルーセント・テクノロジー社の製品で、VoIP(Voice Over IP)によるネットワーク構築や中小規模のコールセンターにも対応可能となっている。両社は昨年9月に結んだ戦略的パートナーシップに基づき、共同でマーケティングや製品のローカライゼーションに取り組む。岩崎通信機では新たに専任事業部を設け、両製品を中堅企業向けに売り込んでいく。

新製品は『OfficeGate』と『INDeX』の2機種で、いずれも電話回線とインターネットに接続するゲートウェイ機能を持つPBX。

『OfficeGate』
『OfficeGate』



OfficeGateはINS64×8ポートを備え、デジタル専用線(64kbps、128kbps)に対応するPBX。100BASE-TX/10BASE-TのEthernetポート×8のほか、アナログ電話を最大48台、専用のビジネスフォンを最大96台まで接続でき、内線電話として利用できる。10席程度の小規模なコールセンター構築が可能な機能も持つ。またVoIP機能を標準搭載し、音声通話とデータ通信をIPで統合して利用することが可能になっている。出荷は6月中旬を予定し、価格は200万円から。

『INDeX』
『INDeX』



INDeXは最大400人規模のコールセンター構築が可能なPBX。最大1088ポート回線まで対応し、自動的に着信を振り分けるACD(Automatic Call Distribution)を装備し、応答できない場合は待ち時間を客にアナウンスするといった機能も持つ。VoIPにも対応している。出荷は8月初旬を予定し、価格は約300万円からとなっている。

岩崎通信機とルーセント社は昨年9月に戦略的提携を結び、国内中堅企業向けの音声・データハイブリッド市場での販売展開を共同で進めている。岩崎通信機では4月1日付で“ENS(エンタープライズ・ネットワーク・ソリューション)事業部”を設置、製品導入までのSI的なサービスから保守管理までを一貫して行なう態勢を整えている。

岩崎通信機社長の寺西昇氏(右)と日本ルーセント・テクノロジー(株)エンタープライズネットワークス事業部取締役事業部長の鵜野正康氏
岩崎通信機社長の寺西昇氏(右)と日本ルーセント・テクノロジー(株)エンタープライズネットワークス事業部取締役事業部長の鵜野正康氏



岩崎通信機社長の寺西昇氏は、「データと音声との融合はもはや必須で、当社としても対応を迫られていた矢先にルーセントとの提携が持ち上がった。音声分野で培ったノウハウをもとに、IP分野に参入したい」と意気込みを語った。売上は2002年度に5500システム、150億円を目指す。

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